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夢前産廃問題議会質問 ~市長一切答弁なし・・・~

今日の本会議で夢前産廃問題を取り上げました。

残念ながら市長からの答弁は一切ありませんでした。

2月には、16自治会から「住民説明会の開催を業者に指導すること」という要望書、

6月には10247筆の「建設反対署名」が

それぞれ市長宛てに提出されましたが、

いずれも市長は対応せず住民の皆さんの声を聞いていません。

今日の議会でも産廃問題については一切答弁に立ちませんでした。

市長は安全、安心の街づくりを常日ごろから公言しているにも関わらず住民の不安に対して正面から向き合おうとしません。

今日の私の質問で明らかになったこと

①住民説明会(岡、中島、杉の内)を行った業者(成臨興業)と、

これから申請が出されるであろう業者(夢前興産)が法人名が変わっていた場合には、

3自治会についてはもう一度住民説明会を開催するのが原則。

と市が答弁。

県の林地開発の手続きでは住民説明会は成臨興業名で行われ、申請時は夢前興産という別法人名で申請がされています。

②成臨興業は23年9月に自社が運営する宮ヶ谷最終処分場に安定5品目以外の廃棄物を受け入れ、行政から撤去指導を受けており、

その量は10トンダンプ10台分でした。

これだけ大量の埋め立て禁止品目が搬入されながら自社が行う展開検査で全く気付かず(本来あり得ない・・・)

周辺住民からの「悪臭がする」という苦情で行政が立ち入り検査に入り確認されました。

もし、住民からの通報がなくそのまま埋め立てられていれば「メタンガス等の発生が合理的に予想される」と市が答弁。

行政からは「管理能力の不備」を議会答弁で指摘されました。

さらに23年9月に10トンダンプ10台分もの搬入不可品目を受け入れ、行政から撤去命令を受けながら、

24年2月に荒神山自治会で開催された住民説明会の場では「これまで搬入不可となった事例はない」「悪臭などの苦情もない」

と全く虚偽の説明をしていました。

③岡、置本浄水場に仮に有害物質が混入されると下図にあるように広範囲の住民にその影響が広がります。

(岡浄水場の配水範囲は黄色、菅生谷まで配水され配水世帯は約4000世帯。

置本浄水場の配水範囲は緑色、配水世帯は約500世帯)

明石市では産廃処分場から7~9キロ下流の浄水場で発ガン性物質のトリハロメタンが

管理目標寸前まで上昇している。ちなみに処分場計画地から置本浄水場までの距離は6~7キロ。

下図は岡浄水場周辺の拡大図。(時間の関係で下図は議会で

用いることが出来ませんでした・・)

処分場計画地から岡浄水場までの距離は約550m。

岡浄水場は計画地から若干上流に位置するため標高は処分場周辺が82m、浄水場は86mです。

ただ岡浄水場は地下5mから取水しているため標高が計画地と取水口では逆転してしまいます。

岡、置本浄水場に有害物質が流入するとその被害は計りしれません。

 

④さらに今日の本会議質問で明らかになったことは、行政側が過去の事故事例や裁判所の判決を全く考慮せず、

法の枠内(安定5品目以外の有害物質は処分場に混入される事はない)での認識、立場にしか立っていないことです。

裁判所の判例では

①5品目以外の有害物質が混入される事は合理的に予想される

②混入された有害物が雨水などを通じて処分場外へ漏出する。①②はほぼ判例として確立しています。

行政が現実に起こっている事故事例、裁判判例などに目を閉ざし、法の枠内だけの対応では

住民不安を解消されることはありません。行政は住民目線に立ち、住民目線での不安に対応すべきです。

これから行われるであろう3自治会の説明会で、業者側は上記にあるような住民が抱えている不安を解消すること。

下流域住民に対し、誠意ある住民説明会を開催し住民の不安を取り除くこと。住民の不安が取り除かれない限り、

建設計画を認めるわけにはいきません。引き続き住民の皆さんと共に運動を広げていきたい。

議会の動画は近じかアップします。

 

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