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夢前産廃問題 山陽特殊製鋼と成臨興業に不法投棄の疑いで家宅捜索

9月5日産経新聞夕刊。

夢前 産廃 山陽特殊製鋼 成臨興業 不法投棄 家宅捜査

 

兵庫県警は産業廃棄物不法投棄の疑いで、9月3、4日に成臨興業が運営する宮ヶ谷産業廃棄物最終処分場に、5日には山陽特殊製鋼へ家宅捜索に入りました。成臨興業と同法人前代表は不法投棄の疑いで8月13日に刑事告発をされています。

 成臨興業が運営する宮ヶ谷処分場では、7月10日に姫路市の立入り検査が実施されその際に搬入不可品目である金属くずが軽トラックで1台分の量で確認されています。

 9月3日には県警、姫路市合同で宮ヶ谷最終処分場の現場検証を行い、7月10日に金属くずが発見された箇所をさらに掘ると大型ダンプ1台分の金属クズが確認されたとのことです。

 産業廃棄物の排出の流れは、廃出元事業者から運搬業者へ、運搬業者から中間処理業者もしくは最終処分業者へと廃棄物が運ばれていきます。

 中間処理業者では排出元事業者から搬入された廃棄物をリサイクルしたり、埋め立て可能な最終処分場へと搬入するための分別作業が行われます。

 今回の事例は、排出元事業者である山陽特殊製鋼から中間処理業者を経由しないで直接に宮ヶ谷最終処分場へ廃棄物が搬入されたと聞いています。

 つまり、山陽特殊製鋼は自らが排出した金属くずを、金属くずの受け入れが不可だと解っていながら宮ヶ谷最終処分場へ搬入していたということが疑われます。廃棄物の運搬にはマニフェスト(管理票)の添付が義務付けられており、排出元事業者は自らが排出した廃棄物が最終的にどこに埋め立てられたかを把握することが義務付けられています。

 詳しいマニフェストの流れは明日、市役所で確認します。

 宮ヶ谷最終処分場周辺の地元住民のお話では山陽特殊製鋼の廃棄物は20年近くにわたり搬入されているとのことです。もし20年間にわたりこのような事が繰り返し行われていたのであれば相当量の搬入不可品目が埋め立てられているということになります。

 成臨興業前代表の関与も当然に疑惑がもたれます。このような重大な疑いのかかる人物に夢前町での産廃建設を認めるわけにはいきません。

 

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2件のコメント

  1. 東証一部上場企業(山陽特殊製鋼)に、いかに司直の手が及ぶか、しっかり見届ける必要があります。但し、刑事告発を受けた成臨興業前会長は送検され、起訴され、判決確定されるまでは、推定無罪なので、感情的には人権を否定しても、感情を押し殺して、人権は保障されなければなりません。

    by 渡辺克也 — 2012年10月14日 15:56 PM

  2. もちろんです。私たちは人権を否定している訳では全くありません。私たちが議会で指摘しているのは、「産廃業者の監督機関である姫路市は告発内容にあるような疑いが生ずれば直ちに調査をせよ」ということです。しかし、姫路市は未だに告発内容に基ずく調査を行なっていません。私の力不足もあります。引き続き粘り強く調査を求めていきます。

    by 入江次郎 — 2012年10月14日 20:00 PM

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