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明石川汚染問題 日本共産党 西川あゆみ市議のブログより

神戸市西区神出町の4か所の産業廃棄物最終処分場から、
明石川に浸出水が放流されています。
明石川を水道水源にしている明石市は「水道水に悪影響がある」と
神戸市に対して放流を止めるよう求めていますが、
神戸市側は「排出基準は満たしている」と対応しません。
しかし、浸出水に含まれる有機物に
発がん性物質トリハロメタンの値が押し上げられている現状です。
産業廃棄物処分場の1か所を2月に視察しました。

最終処分場は産業廃棄物を埋め立てている小山があり、

浸出水は貯留プールに集められ、処理後隣接したため池に放流されます。
このため池から明石川につながっています。

明石川取水場周辺の様子。

明石市は処分場群の7~9キロ下流の玉津に取水場を設けて、
明石川浄水場、鳥羽浄水場で地下水と混ぜて浄水処理し、市内に配水しています。
河川水は明石川浄水場の7割、鳥羽浄水場の4割を占め
市全体の水源の23%を占めています。
2浄水場には高度浄水処理を導入し、厳しい水質検査を行っているので
現在のところ水道水の安全性に問題はありませんが、
処理後の浄水でトリハロメタンの値が
近年国の管理目標である0.07ミリグラムに迫る0.06ミリグラムに上がった時期もありました。
将来有機物の濃度が上がると
現在の設備では対応できなくなる可能性があります。
処分場のうち一社はH22年に経営破たんし
神戸市が浸出水の処理を代執行しています。

明石市は昨年5月24日付で
神戸市に放流停止と明石川へ放流しないための措置をとるよう求めましたが
神戸市は「基準内」として応じませんでした。
また、同市は別の処分場が浸出水を下水処理できるよう願い出た際に、
「下水道の計画区域外であるうえ、浸出水は雨水なので受け入れられない」と却下しています。
その後の神戸市と2市共同で水質調査、協議を続けていますが、解決に至っていません。

放流水の基準を満たしていても、
水道水を作っている川の上流で産廃の廃水を流させている現状は放置できません。
神戸市は下水管への接続も含めて、浸出水を川に流さない措置を取るべきです。

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