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姫路市打越・宮ヶ谷最終処分場周辺を徹底調査

4日。4月30日に引き続いて、宮ヶ谷最終処分場の上流~下流にかけての井戸水、表流水、池の水、谷筋の水などの徹底した水質調査を行いました。前回行った調査では、採取した水を専門機関で検体検査をした結果、一定の明らかな傾向が見られました。今回の調査は、前回の調査結果を裏づけるための調査と位置づけ、採水した水を再度専門機関に提出し検体検査で計量を行います。

宮ヶ谷最終処分場の上流に位置するみどり台上流の谷水を採水

みどり台上流ではサワガニに出会う事もできました。

宮ヶ谷処分場直下の水も採水し検体検査に提出します。

調査終了後に意見交換。

前回調査に引き続き、千葉工業大学の八尋(やひろ)信英助教が現地での水質検査指導にあたって下さいました。八尋助教は全国各地の産廃処分場問題に関わっておられます。福岡県筑紫野市では、安定型産業廃棄物最終処分場で、処分場から発生した硫化水素ガスにより従業員ら3人が死亡するという痛ましい事故が発生しましたが、この事例でも現地調査、裁判闘争などを通じて悪質事業者を追い詰めてきました。筑紫野市では、許可品目以外のものが繰り返し埋めたてられ、繰り返し行政指導がされ表面的には改善されるが再び許可品目以外の物が埋め立てられるという状況が死亡事故が起こる少なくとも2年前から続いていたそうです。

姫路市は筑紫野市の失敗から謙虚に学ばなければなりません。これまで成臨興業㈱・宮ヶ谷最終処分場では、①許可品目以外のものを受け入れたとして昨年1年間で15回もの行政指導がされ②山陽特殊製鋼㈱から、許可品目以外の金属クズを11年間にわたり受け入れていたとして兵庫県警から書類送検され③宮ヶ谷処分場周辺の許可区域外へ3万立方メートル(10トンダンプ5000台分)もの不法投棄を行い④平成17年頃には加西市に10トンダンプ2000台分もの不法投棄をしていた事も明らかになり⑤安定型処分場では最も大事な展開検査を行ったという記録簿さえ保存していない。等々・・違法行為が次々と明らかになっています。

姫路市は、本来であれば取り消し処分に該当する違法行為に対して、法的拘束力の伴わない行政指導ばかりを繰り返し、事実上、違法行為を追認してきました。このような姫路市の姿勢が、住民の産廃行政と産廃事業者への大きな不信と不安へと繋がっています。筑紫野市の事例から学び、痛ましい事故が起こる前に宮ヶ谷処分場内のボーリング調査などの徹底した調査を行い、違法行為に対しては躊躇する事なく取り消し処分を行い悪質事業者は産業廃棄物業界から排除していかなくてはなりません。

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