平和憲法9条守る力 姫路から強く大きく
日本共産党・杉本ちさと県議のブログより以下抜粋しました。
8月9日、兵庫県議会政務調査会で、農政環境部の環境整備課に対して成臨興業と岸本木材による産業廃棄物不法投棄問題で、兵庫県が国指針と反する行政を行っていると追及しました。 以下がその概要です。
成臨興業の区域外不法投棄について
杉本県議
成臨興業が姫路市宮ヶ谷の処分場において、森林法に違反して、許可区域外に不法投棄していたことが明らかになっています。 県庁と県民局が 4月に調査にいった。 その後違反に対してどのような対応をしているか。 また、その時点ではじめて区域外投棄を確認されたようですが、それまでも立ち入り調査をするなど、森林法にもとづいてやらなければならないことがたびたびあったと思うが、キチンとやられていなかったのではないか、おこたえください。
谷口 森林保全室長
宮が谷の許可区域違反不法投棄について、今年4月17日現地に入って、不法開発を確認した。現地で、成臨興業の社長が行政指導に素直に応じるということで、まず、現地の違法箇所の区域を特定するための測量。違反行為者、現認者の調査、不法開発森林の面積、当該用地の所有権、貸借権の調査。 開発行為の状況、盛り土の勾配、たかさ、排水施設、構造物の設置状況の図面の提出等、口頭で指示をした。復旧計画の提出を成臨興業に求めた。 復旧計画書に問題がなければ、それをすすめることにしている。
現地の立ち入り検査だが、県は、砕石法とかかわる県土整備と連携してパトロールをおこなっている。 林地開発と共同で森づくり指導巡視員が県民局にいて、現地を確認している。 パトロールの状況は、住んでいる人に迷惑になっていないか、土砂の崩壊など中心にみている。 許可の内容とか、土地の利用の確認などにおいては若干手抜かりのところがあったようです。
杉本県議
手抜かりがあったと認められましたが、重大な瑕疵だと思います。 復旧計画書は提出されていますか。
谷口森林保全室長
行政指導で求めていた資料はすべて、適正な状態で提出されている。現地は確認して、今後は、業者を指導していく。
杉本県議
人工衛星画像が県民局にもあるが、平成7年か8年ごろからすでに区域外が認められている。 溝もつくられている。水路があり、構造物も設置されており、意識的に区域外に投棄していることは明らかです。 行政指導ですまして、現状復帰させる対応だが、このような行政の対応はおかしいと指摘しておく。引き続いて議論していく。
加西市の産廃不法投棄について
杉本県議
加西市に、成臨興業が岸本木材といっしょになって、平成17年ごろから不法投棄が行われていたことが、兵庫県の環境整備課で応対記録票として残っています。県会議員がくちききをしてこられたということも明らかになっている。改善計画書や始末書も出されたが、改善計画書によると平成20年には撤去しないといけないということになっていますが、その後どうなっていますか。
春名環境整備課長
加西市の件について、当初20年でしたが、時間はかかったが、本年7月11日に、現地にて、県民局と環境整備課で廃棄物が全部撤去されていることを確認した。それに基づいて7月末に撤去完了報告書を岸本木材と成臨興業から提出させ、受理しております。 7月26日にでています。
杉本県議
不法投棄、産廃について、県が指導していると思うが、どこにどのように処理しているのか、運ばれたか、マニフェストはでていますか。
春名環境整備課長
ただ今、撤去完了報告書とか、マニフェストがでておりますので、実際にそこに廃棄物がいっているのか確認をしているところです。
杉本県議
安定型か管理型か、どちらで処理されていますか
春名環境整備課長
どこにもっていったかとか、業者名はちょっとあれなんですが、木屑とか管理型になるものは、木屑として売却されたとか、金属くずについても、きちんと売却して有価物として売られたというふうに、報告書のなかではなっています。 瓦礫類などは安定型を処分する場所にもっていったときいています。
杉本県議
その資料をいただけますか。
春名環境整備課長
また、資料をもって説明させていただきます。
杉本県議
不法投棄の撤去は平成20年に完了する計画になっていたのに、今25年。5年間ものらりくらりとやっていた。県の産廃行政のありかたについて、なぜ、警察に告発しないのか、なぜ、行政処分を課さないのか。その理由を教えてください。
春名環境整備課長
加西の事案は、告発ということ、行政処分も含めてですが、私どもが認知した時点では、搬入がストップしたことと、生活保全上、特に支障がある状況がこれ以上拡大するような状況ではなかったということ、是正の可能性があった、関与した人間等から撤去しますと報告がでていたので、適正処理をする見込みがあったから、行政処分でなく行政指導をした。
杉本県議
県の適正処理事案のマニュアルには、10t以上の不法投棄が確認されれば警察に通報することになっていますが、これされてないですね。
春名環境整備課長
通報したかどうかは、一般的には電話でするのですが、文書ではしないので、県が当時通報したかどうかということは、記録には残っていない。通報したかどうか不明です。
杉本県議
国の行政処分の指針がでている。 この内容をみると、明らかに兵庫県の対応は間違っていると思うが、どうおもうか。
春名環境整備課長
行政処分の指針のなかで行政指導というところでは、法的効果を有する行政処分を行わない結果、違反行為が継続し、生活環境の保全上の支障を招くという事態を回避されなければならないところであり、いうようなくだりがあり、一概に行政指導を否定しているのでなくて、今回の事案は、廃棄物の搬入行為がすでに停止されている、生活環境の保全上の支障の拡大を招くおそれがないということから、行政指導で対応した。
杉本県議
明らかにまちがっていますね。 新聞報道にあるように、当時から山特の金属くずの不法投棄がされていた。加西市にもこの金属くずがあります。山特だけでなくて、様々な不法投棄がおこなわれており、森林法違反も区域外もこの時期にすでにやっている。 夢前町で大きな産廃処分場をつくろうとしている事業者は、違法行為を去年1年間だけで15回も行政指導を受ける違法行為が確認されている、そんな事業者です。不法行為が広がらないということを理由に、行政処分を行わなかったということは、まちがった対応だと改めて指摘をしておきたいと思う。
様々な違法行為が繰り返されていることが明確になっているが、この原因をつくったのは、兵庫県が温存をしてきたことにあると思うのですが、これについてはどうですか。
春名環境整備課長
山特、森林法違反ありますが、 当時の加西の案件の段階では、県の環境課は情報はもっていませんでしたので、加西では搬入が停止されており、生活環境保全上の支障の拡大がないということで行政指導で対応した。
杉本県議
これは後で議論するが。 知らなかったから、それで通るという話しは通用しないです。厳然たる処分をしなさいということになっているのに、知らなかったからそんな悪いことをしていることを知らなかったから、行政処分で済ましたということ自体が、今日の大きな不法行為を繰り返している事業者をつくりだしてきた要因になっているということを指摘しておきます。
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