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需要見込みの甘い大型公共工事 ~播磨臨海地域道路網計画~

兵庫県は新日鉄住金広畑製鉄所㈱沖にある広畑港に、平成14年に水深14m公共岸壁バース(44億円)を、平成17年には40トン吊の多目的ガントリークレーン(5億円)を設置しました。

4日。広畑港にある14m水深バースと40トン吊ガントリークレーンを共産党市議団で視察。港は船が入らず釣堀になっています。

兵庫県と姫路市は14m公共岸壁バースに、5万トン超の巨大コンテナ船が入港してくる事を見込んで設置しましたが、平成24年度の5万トン超のコンテナ船入港実績はわずか1隻に留まっています。また、多目的ガントリークレーンの年間稼動日数もわずか13日です。それにも関わらず、新日鉄及び兵庫県と姫路市は14mバースをもう1バース整備する事を推進しています。

港のムダな公共事業だけでなく、高速道路でもムダな大型公共事業が進められようとしています。兵庫県と姫路市が推進している播磨臨海地域道路網計画は、第2神明の明石西ICから姫路バイパス姫路西ICを海岸線で結ぶ総延長50kmにもなる総事業費5000億円とも6000億円とも言われている計画です。そもそも、この計画は昭和48年の高度経済成長期を背景に原案となる計画線が引かれたものなのですが、安倍政権の「国土強靭化計画」で息を吹き返しています。兵庫県内では甘い需要予測の結果、必要のない大赤字の港や空港が山ほどあります。播磨臨海道路計画は、当初計画立案時からすでに40年が経過しており社会情勢や将来道路需要予測が大幅に変化しているのは誰の目にも明らかです。それでも姫路市は臨海道路計画を合理化するために「防災対策のため」とか「救急患者を輸送するため」とか新しい理由をこじつけて建設計画を推進しています。これ以上、無駄な大型公共事業進め、次の世代に膨大な赤字のつけを負わすわけにはいきません。しっかりと論陣を張って臨海道路計画を中止に追い込んでいくため頑張ります。

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