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行政視察

15、16、17日、福岡、長崎、佐賀へと行政視察に伺い各自治体の進んだ取り組みを学習させて頂きました。

福岡。「博多駅地区浸水対策事業」。博多駅地区では過去の集中豪雨(平成11年の時間雨量59mm)による浸水被害から学び浸水対策事業を現在進めています。市営野球場を1.8m掘り下げたり、公園下を雨水貯留池(写真)にしたりするなどして集中豪雨時に一時的に雨水貯留池に雨水を貯留します。その他にも、雨水貯留管の広径化、下水道分流化、アスファルトの浸透化などを進め、時間雨量59mmから79mmまでの集中豪雨に耐えれる浸水対策事業を進めています。

長崎。「よみがえる河整備事業」。都会を流れる小さな河川では、側面、河床をいわゆる3面コンクリート張りで固めた河川をよく見ます。治水、利水を優先したコンクリート3面張りによって河川内の生物生息空間は消滅し河川は単なる水路となっています。長崎市では、このような状況を踏まえて生物多様性を回復させ、河本来の姿を取り戻す事業として「よみがえる河整備事業」を進めています。具体的には、河床のコンクリを取り壊す(写真)、魚類等が遡上できるよう落差工はスロープ状に整備する、魚類などが生息できるように所どころ深みを設けるなどです。整備された地域では、魚や鳥なども見られるようになり、地元はもちろん、徒歩型観光客にも大変喜ばれているとのことです。

佐賀市。「下水汚泥堆肥化事業」。佐賀市では循環型事業の一環として下水道汚泥による発電、堆肥化事業を進めています。汚泥から生成されるメタンガスによる発電量は1日400kw、下水道施設にかかる電力の約半分をメタンガス発電で賄い、さらに1日300トンの汚泥を堆肥化して地元などの農家へ配布しているとの事です。また、近年全国的に下水の汚水処理が進み過ぎ、海への下水排出時に栄養分が処理され過ぎて放出されるため海の栄養分が不足がちだそうです。佐賀県有明海は海苔養殖出荷量が10年連続全国一とのことなのですが、佐賀市では下水処理時に高度な技術で汚水調整し、豊かな海を保っているとの事です。

視察に伺った自治体では、住民と行政職員がアイデアを出し合って様々な施策を行っています。姫路市でも地域の特性を生かした街づくりを住民、議員、行政職員が知恵と力を出し合って進めていかなくてはなりません。3日間本当にいい勉強になりました。

 

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