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現場の声

30日、夢前町神種の西端にある10件程度の集落をご訪問させて頂きました。北方には播磨富士と呼ばれる「明神山」、中国道を北から南へくぐると立派なスポーツ公園があり、昨年は県の総合防災訓練場にもなった地域です。小さい集落には、お一人暮らしのお婆さんの住むお宅が2軒もあり、この集落でも過疎化が深刻であることを感じました。畑仕事をしておられた男性が「入江さんやな?ちょうどええ所に来てくれた」と対話になり、これまで抱え込んでいた行政等に対するご要望をまとめてお話して下さいました。

現地は中国道自動車道高架周辺の下り勾配がかかった地域です。

①大雨が降れば中国道から一気に雨水が流れ込んでくる。雨水を溜める暗渠に、泥や小石が溜まって田畑に流れ込んで困っている。②中国道北側の暗渠は底部をコンクリートで固めているが、南側の暗渠はコンクリートで固めていない。従って、南側暗渠に溜まった水が地下へ浸透し、周辺の田畑が水を含んで緩くなってしまった。

北側の暗渠

掻き出した暗渠に溜まった小石。すごい量です・・。

③中国道高架をくぐるトンネルの先がカーブになっており、対向車が見えない。などの3つのご要望を頂きました。

現在は夢前事務所が改修中のため、臨時的に設置されている安富事務所の北部建設事務所へ早速伺いました。担当者が本庁に行っているという事だったので、本庁にいる担当者へ電話をつないで頂いて確認したところ、①②については「暗渠の管理が、市なのか、中国道の管理会社なのか、地元なのかを調査して報告します」という事でした。③については「要望書を提出して頂ければ、設置します」という事だったので、要望書を安富事務所から頂いて地元の方へお渡ししました。

その他にも、いろいろとお話を伺いましたが、その根本原因は中国自動車道の老朽化です。中国道のみならず、橋脚や下水管など1960~70年代に建設されたインフラは深刻な老朽化の時期を向かえ、その費用に莫大な予算が掛かると国は報告しています。これからの公共事業は、新規のムダな大型開発ではなく、維持管理型の公共事業であるという事をここでも現場の生の声で痛切に感じました。数百年の営みのある地域で、突如として自然の節理を変える華やかな大型開発行為が行われ、その犠牲となるのは常に住民です。地域を歩けば現状が見え、様々な声が聞こえてきます。現場の声をしっかりと行政へ届けます。

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