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姫路市・花崗岩分布図

8月に広島市安佐地区で起きた土石流災害は数十人の死者を出す大変痛ましい災害となりました。安佐地区で土石流災害を誘発した要因として、時間雨量100mmを越える記録的集中豪雨であったこと、地形が扇状地であり土石流が起こりやすい地形であったこと、さらに地質が花崗岩で風化が進み「まさ土」状態となっており水を含み脆くなっていたと言われています。その上に宅地開発によって森林造成を行っていました。土石流を引き起こす全ての悪条件が重なり合っていたとも言われています。お亡くなりになられた方に心よりお悔やみ申し上げます。

姫路市地質図を見ると花崗岩分布はほとんどありませんが、青山、飾東、家島町男鹿島の3箇所に花崗岩でできた山林があります。青山地域を調べて見ると花崗岩山林の直ぐ麓は宅地開発がされ住宅密集地が広がっており、県が指定する山腹崩壊地域とも重なり合っています。しかし、姫路市が作成する土砂災害ハザードマップでは、この地域は土砂災害危険地域に指定されていません。兵庫県、姫路市は今回の広島市安佐地区での土石流災害を教訓に、花崗岩地域の風化進行状況などの地質調査を行い、住民に正確な情報を提供する事が求められます。

姫路市地質図(紫色が花崗岩)

広島市地質図

 

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