平和憲法9条守る力 姫路から強く大きく
高野産廃処分場、市長「必要な施設」 2014年11月26日赤穂民報より
高野地区の産廃最終処分場計画について話し合われた議員協議会
木津水源地の上流1・5キロの高野地区に赤穂市内の民間業者が設置許可申請中の安定型産廃最終処分場について、豆田正明市長は26日の議員協議会で、「市内の廃棄物を適切に処理するためには必要な施設」と計画を是認する考えを明らかにした。
その上で、「任期満了までは市長職を粛々と進める」と語り、県知事から求められている市長意見書を回答期限の12月26日までに提出する意向を示した。
豆田市長は「産廃最終処分場に対する市民の心配や不安は十分に理解している」としながらも、「今回の計画は、市内で発生する産廃の搬入も予定されており、市内の廃棄物を適切に処理するためには必要な施設と考えている」と発言。搬入廃棄物の監視や水質管理などの対策を県に求める一方、「市独自の水質調査、事業者への指導を県と連携して行っていく」との考えを述べた。
「(今季限りで退任する)あなたが判断するのはどうなのか。新しい市長に判断してほしい」との議員からの問いかけには、「個人ではなく、組織として判断する。行政の継続性は次の市長にも引き継がれていく」と、県知事からの意見照会に任期中に回答する意思を明確にした。
市が計画を知ってから少なくとも4年間以上、議会へ報告がなかった点については、「(自分も)聞いていなかった」と関与を否定。これまでの手続きで市長名の意見書が部長決裁で県へ提出されていたことを、「当時はそれでよかったのかも知れないが、今となればどうかと思う」と語り、「基準、ルールを作り直さなければならないのかとも思う」と規則変更の検討を示唆した。
質疑では、砂防指定地に該当する今回の処分場計画地で「山を削り、沈砂池が作られている。違法行為ではないか」との指摘があり、市当局は「許認可権を持っている県が現在調査中と聞いている。(違法かどうかは)把握していない」と答えた。
この日の協議会は定員20人に対し39人の傍聴希望者があり、市民の関心の高さをうかがわせた。傍聴した男性は「許可が出ていないうちに山が削られているとはどういうことか。県と市は徹底して調査してほしい」と真相究明を求め、別の男性は「市民の飲み水となる水源の上流に産廃処分場が出来ても構わないという市長の政治センスにあきれた」と言い捨てた。
コメントはまだありません。
コメント公開は承認制になっています。公開までに時間がかかることがあります。
内容によっては公開されないこともあります。
メールアドレスなどの個人情報は、お問い合せへの返信や、臨時のお知らせ・ご案内などにのみ使用いたします。また、ご意見・ご相談の内容は、HPや宣伝物において匿名でご紹介することがあります。あらかじめご了承ください。