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「産廃」姿勢いかに・・赤穂市長選

1月16日付神戸新聞が赤穂市長選に関し、「産廃」姿勢いかに・・と題して特集記事を報じました。赤穂市では市内3箇所で産廃処分場建設計画が進められており各地で住民による反対運動が展開されています。姫路市同様に、既に告知されている赤穂市長選挙でも大きな争点となっています。

1月16日付神戸新聞

産廃問題の根本的解決は 日本共産党姫路市議団ニュースより

上記グラフに環境省のデータがあります。平成2年から平成19年までのデータです。
平成2年時の産廃総排出量は約4万t、平成19年時の総排出量は約4万2千トンとなっており産廃総排出量はここ20年間それほど変わっていません。
しかし減量化やリサイクルに関する法整備が随分とこの20年間で前進し、循環型社会への取り組みが進んでいます。
平成2年には約4万tの産廃総排出量の内約9千トン(約22%)が減量化もリサイクルもされることなく最終処分場に埋め立てらていました。
しかし、平成19年には産廃総排出量4万2千トンの内、最終処分場への埋め立て量は約2千トン(約5%)にまで減少しています。
国民の環境意識の高まりや、産廃処分場建設反対運動などが国を動かし法整備を前進させてきた成果だと思います。
ゴミ問題に取り組むある弁護士は「産廃最終処分場は人体にも環境にもいいはずがない、全ての産廃処分場建設計画を止める運動を広げる。産廃の受け入れ先がなくなれば、国や排出元である大企業が本腰を上げて、排出量抑制やリサイクル、減量化などの技術革新も前進する」と言います。

例えばフロンガスがオゾン層を破壊している問題はご承知だと思われます。(一部では否定されている方もおられるようですが・・・)
私も以前、本で読んだのですが地球がオゾン層に囲まれるまでに約40億年の年月を要し、オゾンに囲まれることによって初めて海中から陸上に生物が進出したのが4億年前だといいます。
40億年の歳月を要して作り上げた陸上生物の生命維持装置であるオゾン層がわずか100年の大量生産社会のなかで破壊されています。この本を読んだ時は大変衝撃的でした。
 これまで通りフロンガスの排出が生産活動の上でなくてはならないものと考えるか、人類と地球が共存するためにフロンガスの製造禁止を社会全体の課題として取り組むかが問われています。今は作られなくなっているのかな・・・
原発の問題もしかりです。人類と原発が共存できない事を福島原発事故は改めて示しました。原発からの撤退を国が決断する事によって自然エネルギー分野の飛躍的技術革新が見込まれます。
産廃問題も、「最終処分場は必ず必要だから」という発想では、産廃問題の根本的解決は望めないと思います。
社会をよりよく前進させるのは、国民の運動だと私は確信しています。理不尽な道理のない国民運動は大きな運動には広がりません。
産廃問題の根本的解決は産廃の総排出量の抑制、リサイクルや減量化などのさらなる推進、製造段階からリサイクルできないものでの製造を禁止するなどの法整備が必要だと思うのです。
不法投棄の問題についても、生産者責任を法で整備し、産廃処理を産廃事業者に委託するのではなく産廃排出元事業者自らが最終処分場までの管理運営を義務づけるなどの法整備が必要です。
私は、発展的に社会は前進するものだと確信しています。社会の前進は国民の運動と要求の中にあると思っています。

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