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赤穂産廃問題・福浦産廃計画地を視察

 10日、備前市会議員でもあり、日生漁協組合員でもある川崎輝通議員のご案内で、赤穂市福浦産廃最終処分場計画予定地(管理型300万㎥)を漁船に乗って沖合から視察。計画地沖合は、千種川から流れ出る栄養分をたっぷり含んだ海域で、牡蠣シーズンには400台を超える牡蠣筏が沖合を埋め尽くす絶好の漁場だそうです。日生漁協は岡山県最大の漁業協同組合で準組合員を含めると200人近くにもなり、処分場計画地沖合は多くの漁業者、観光業者の生業の場となっている海域です。

日生漁港

日生で獲れた新鮮な海鮮類

海上から見た福浦産廃処分場計画地

内海に停泊中の牡蠣筏は、台風シーズンが終わると一斉に処分場計画地周辺の沖合に出されます。

 福浦産廃処分場計画地は採石場跡地に計画されています。国土問題研究会の調査によると「採石場内湧き水は、採石場外周辺の河川や地下水より突出してEC値(電気伝導率)が高く」、その理由として「採石場内外を縦横に横断している断層破砕帯を進出経路として海水の入り込みによる水質特性」と判断しています。さらに「温泉地の湧出口で見られる「バイオマット」の繁殖も確認され、熱水変質の存在も明らかになっている(熱水変質の存在する場所は不適。と、産廃指針では指摘されている)」。つまり「電気伝導率の高い湧き水が熱水変質部を通過し、さらにそこにバイオマットが存在する事を考慮すれば遮水シートが一部であっても地下で化学的・生物学的作用に常時さらされることとなり遮水シートがどこまで安定性を保つ事ができるか疑わざるを得ない」とし、その他にも幾つかの問題点を指摘した上で「産廃処分場の計画地として当該地は不適格である事は明白である」と、結論づけています。

 事業者は前述にある国土問題研究会をはじめ、住民から提出された意見書に対し、現在に至るまで約2年間も見解書を提出する事ができない状態になっています。瀬戸内の豊かな海は多くの漁業者、観光業者の生業の場でもあり、県内外の多くの住民の食を支えています。不適格な計画地での産廃処分場建設は認められません。

 今日の視察には赤穂市議の小林、川本両市議と「赤穂の環境を守る会」の皆さんも参加しました。

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