ブログ

夢前産廃計画・夢前興産㈱に申請却下処分

 29日、兵庫県中播磨県民センターは、夢前町で産廃処分場建設計画を進めている夢前興産㈱から提出されていた林地開発許可申請を却下処分にしました。却下理由は→夢前興産・申請却下処分

 県は却下理由として①土地所有者の同意②水利、漁業権者との同意が整っていない事を主たる理由としています。

 ①については、当該計画地は平成26年10月に裁判所から処分禁止仮処分の命令がされています。というのも、申請者である夢前興産㈱は当該計画地に地上権は設定しているものの土地所有者ではなく、現在の登記簿上の土地所有者は成臨興業㈱及び夢前興産㈱の前代表者(個人名義)になっています。従って、林地開発申請者である夢前興産㈱は土地所有者である前代表者からの同意を得ることを県要綱によって求められています。

 しかし当該計画地は処分(権利行使)禁止の仮処分命令が裁判所から命じられています。処分禁止を裁判所に求めたのは成臨興業㈱です。前代表と成臨興業(株)が土地の権利を巡って内輪で争っていることが伺えます。

 姫路市は土地買取を表明していますが、裁判所の判断が当該計画地の所有権について前代表者とするのか成臨興業㈱とするのかで状況が大きく変わってくることも考えられます。

 ②については、兵庫県が林地開発許可事務取扱要綱(兵庫県制定)にある水利権者、漁業権者の同意がなければ林地開発申請を却下するという判断を示したというのは住民運動の大きな成果です。兵庫県が「要綱」を履行しない事を理由に却下処分をした事は、今後の林地開発を伴う産廃処分場建設計画にも前例として大きな影響がある様に思います。 

 申請は却下されたものの、事業者が産廃処分場建設計画に意欲を示している事は事業者からの報告書でも伺えます。再び申請してくる事も十分に考えられます。複雑な状況になってきましたが、これまでの経過を見ての通り決定打は住民運動です。引き続き産廃建設計画が完全撤回されるまで力合わせて頑張りましょう。

トラックバック

コメントはまだありません

コメントはまだありません。

コメント

コメント公開は承認制になっています。公開までに時間がかかることがあります。
内容によっては公開されないこともあります。

メールアドレスなどの個人情報は、お問い合せへの返信や、臨時のお知らせ・ご案内などにのみ使用いたします。また、ご意見・ご相談の内容は、HPや宣伝物において匿名でご紹介することがあります。あらかじめご了承ください。