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夏休み・槍ヶ岳へ

夏休み。高瀬ダム~烏帽子~野口五郎岳~水晶岳~鷲羽岳~三俣蓮華岳~双六岳~槍ヶ岳を縦走してきました。このコースは通称「裏銀座コース」と呼ばれ、黒部源流の山々を越え北アルプスの核心部をつなぎ槍ヶ岳を目指す長大なコースになっています。通常4泊5日のコースですが、日程上の都合もあり2泊3日で駆け抜けました。総延長距離は約42km。

初日6時30分高瀬ダム出発。高瀬ダムからアルプス三大急登と呼ばれる急登を登り烏帽子岳へ

烏帽子岳。

眼下には出発地点の高瀬ダム。

烏帽子小屋を通過して、宿泊地である野口五郎小屋を目指す。

途中振り返るとガスが広がりはじめている。夏山の天気は午後から崩れるパターンが多い。左端に烏帽子岳。

14時30分。1泊目の宿営地野口五郎小屋に到着。テント場が無いため小屋泊に。山小屋は混雑時には1枚の布団に2人が寝ることもたびたび・・。この日はガラガラだったために大文字で就寝。

食堂

小屋は2階建てですが、2階は天井が低く寝るためだけの部屋。野口五郎小屋は稜線に建っており水は全て雨水を溜めたものを使用しています。古い山小屋ですが、綺麗に管理された山小屋と、親切な管理人が印象的。

2日目5時30分野口五郎小屋出発。

6時、野口五郎岳到着。ようやく目的地である槍ヶ岳が姿を見せた。

右手にはこれから目指す水晶、鷲羽、三俣蓮華、双六の姿も。

8時20分水晶小屋到着。振り返ると1日目の縦走路が見える。中央が野口五郎岳。

野口五郎小屋で知り合った写真家のおじさん。夜中に野口五郎小屋を出て水晶からの朝日を撮影していたとの事。こんなカメラを見るのは初めて・・。遠くも近くも鮮明に写せるらしいです。もちろんフィルムカメラ。

水晶岳到着。

水晶からは昨年登った黒部五郎岳、雲ノ平がくっきり見える。左奥のとがった山は笹ヶ岳。

 

水晶から鷲羽の途中で雷鳥親子に遭遇。

三俣蓮華のカールでは熊にも。中央の黒い点が熊。黒い山羊とちゃいまっせ・・。

鷲羽池と槍ヶ岳。

三俣蓮華岳到着。後ろには歩いてきた鷲羽岳、水晶岳が見える。2日目の宿泊は双六小屋でのテント泊にしたため、持ってきていた本を眠たくなるまで読んだ。大河ドラマにもあわせて持参した本は疲れず読める本として司馬遼太郎作の歴史小説「世に棲む日々」。僕、この歴史小説が大好きでねぇ・・「歴史を階級的に見る事」と、党ではよく教えられましたが、やはり豪傑英雄ものの歴史小説は面白い。高杉晋作の雪の舞う功山寺挙兵「いまから長州男児の肝っ玉をお目にかけます」の下りにはしびれた・・。10数年前には友人と功山寺に行ったくらいの「世に棲む日々」のファン。

2日目。4時30分双六小屋出発。テントと双六小屋の灯り。

双六小屋から一山越えれば、突然真正面に槍ヶ岳が現れる。さすがに鳥肌が立つような感動。

槍が近づいてくる。写真中央はこれから進む西鎌尾根、左は、兵庫の登山家加藤文太郎が真冬に遭難死した北鎌尾根。

西鎌尾根から振り返ると左から双六、三俣蓮華、鷲羽の峰々。

途中、山岳部の学生団体と単独のイギリス人と遭遇。学生らは緊張の続く岩場を無線を使って「・・通過」などと真剣そのもの、一方で後ろを行くイギリス人は、きわどい岩場で片足立ちでピースをしながらスマホで自撮り・・。後ろの私が笑うものだから余計に調子に乗ってふざけ出す・・

槍の取り付きに到着。

8時30分槍ヶ岳山頂到着。

下をのぞけば泣く子も黙る北鎌尾根

周囲を見渡せば360度さえぎるもののない大展望。

この後は約5時間連続の下り。連続の下りは疲れる・・。14時20分新穂高ロープウェー到着。この日は約10時間歩きっぱなし。穂高温泉での3日ぶりのの入浴が最高に気持ち良かった。一歩一歩山の奥地に入り込んでいく空間、 写真では伝えきれない山の風・匂い・光と影、美しい風景が大好き。登り切った達成感と疲労感も心地いい。またいい山を登りたい。

 記念バッチ

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