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姫路循環器センター・製鉄記念病院統合再編問題

 姫路循環器センターと製鉄記念病院の統合再編問題が「姫路における県立病院のあり方に関する検討委員会」で現在議論されており、年度内に報告書がまとめらる予定です。

 市民の感心の一つに新県立病院がどこに建設されるのか?という問題があります。下記資料にもある様に、当初は①現循環器センターでの建替②現製鉄記念病院での建替③キャステイ21イベントゾーン④現中央卸売市場⑤玉手市有地。の5つの候補地が挙げられていましたが、敷地面積等の理由によって②③に絞られたようです。

予定候補地

 両病院の統合再編理由は表向き端的に言うと①循環器センターの老朽化(昭和56年開設)。②消費税増税・電気料金値上げなどによる経営状況悪化。製鉄記念病院の当期純損益は平成25年度△366百万円、平成26年度△604百万円③医師不足。製鉄記念病院の麻酔科医平成24年度6名→平成27年度2名、救急医平成25年度9名→平成27年度7名、看護士不足で8床のICUが未稼働。循環器センター内科医平成24年度2名→平成27年度0名。と、検討委員会の議事録から統廃合理由の主な理由を3点私なりに抜粋しました。

 ただ、その背景には医療・介護総合法の成立による地域医療構想計画(全国で20万床の病床削減)、地域包括ケアシステム(医療機関、介護施設の入所を制限し、在宅医療・介護の拡大で在宅で看取りまでを行うシステム)、国民健康保険の都道府県化、中枢拠点都市構想(西播地域の都市機能を姫路市に集中する)など、今後の新たな施策も見据えてのものでもある様に思います。

 先日、21日には「姫路の地域医療を考える会」が、日本共産党姫路市議団主催によって自治体問題研究所の今西清さんを講師に招き行われました。今西さんは「住民参加で統合再編問題が進められているか?」「地域医療を住民が支える事が大切」など、県内各地の地域医療の課題、地域医療を守る住民の取り組みなどを報告されました。住民に情報提供し、住民と共に考え議会でも積極的に意見を述べていきたいと思います。

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