25日、兵庫県下の地方議員135名が、高浜原発再稼働反対を表明し、県庁内で記者会見しました。
同抗議表明は、高浜原発再稼働の動きに対し、宝塚市の中川市長と県議ら11人が表明した際に、「もっと反対する地方議員がいるのではないか」と、県下の地方議員に呼びかけられたもの。
日本共産党、民主党、社民党、新社会党、緑の党ひょうご、無所属の地方議員135人が名を連ねました。
日本共産党の議員は、全議員135人のうち101人。
以下抗議声明文。
大飯・高浜原発の再稼働に反対します
「関西電力高浜原発3.4号機運転差し止めを命じる仮処分決定」に関西電力株式会社が申し立てた異議に対して、また同時に「大飯原発3.4号機運転差し止め仮処分」裁判の市民からの申し立てに対して、昨年12月24日、福井地裁は原発の再稼働を認める判断をくだしました。
今後原発事故が起こらぬ保証はなく、ひとたび過酷事故を起こせば広範囲かつ数世代に放射能被害が及びます。加えて、平常運転に従事する労働者の被曝を防ぐことは出来ず、発電後の放射性廃棄物の処理は困難で具体的な方策は未確定と、原発の問題点をあげればきりがありません。
原発の存在そのものが市民生活に危機的状況をもたらす危険性を内包しており、東電福島第一原発の悲惨な事故がいまだに収束からほど遠い状態である以上、市民のいのちと暮しの安全を守る任務を負った自治体議員として原発の再稼働は決してあってはならぬものと確信しております。
ともに市民が原告となった大飯原発、高浜原発運転差し止め裁判において、一昨年5月の判決では「人格権という根源的な権利が極めて広汎に奪われる事態を招く可能性のある原子力発電所の差し止めが認められるのは当然である」とされました。人の命と生活を尊重するこの決定を覆した判断は、決して受け入れられるものではありません。
原発の再稼働は事故が起こることを前提に進められております。しかしながら、現在作成中の避難計画は、立地現地でも具体案は立てられず、重大事故時に避難住民を受け入れる自治体でも態勢が整っているとは申せません。
もしも原発で事故が起これば、近畿の水がめ琵琶湖が汚染され、被害は想像を絶するほどに広がります。取り返しのつかぬ犠牲に対して、誰も責任を取ることなどできません。
裁判所がいかなる判断をくだそうとも、原発の危険性は変わらず、放射能が人類と共存することはできないという事実も覆りません。
私たち兵庫県内超党派自治体議員有志は関西電力大飯原発・高浜原発の再稼働に反対致します。
2016年1月25日
兵庫県内超党派自治体議員有志
兵庫県
いそみ恵子
入江じろう
きだ結
庄本えつこ
ねりき恵子
丸尾牧
神戸市
赤田かつのり
朝倉えつ子
味口としゆき
粟原富夫
今井まさこ
大前まさひろ
大かわら鈴子
金沢はるみ
小林るみ子
西ただす
林まさひと
松本のり子
森本真
山本じゅんじ
伊丹市
上原秀樹
大津留求
加柴優美
川上八郎
高塚伴子
泊照彦
西村政明
服部好麿
久村真知子
尼崎市
川崎敏美
北村竹師
酒井一
須田和
田中淳司
辻おさむ
都築徳昭
徳田稔
弘中信正
まさき一子
松沢千鶴
松村ヤス子
綿瀬和人
宝塚市
井上聖
大島淡紅子
梶川みさお
北山照昭
田中こう
たぶち静子
となき正勝
みとみ稔之
川西市
岡留美
北上哲仁
北野紀子
黒田美智
住田由之輔
津田加代子
福西勝
宮坂満貴子
西宮市
一色風子
上田さち子
佐藤みち子
庄本けんじ
杉山たかのり
野口あけみ
まつお正秀
村上ひろし
よつや薫
芦屋市
平野貞雄
ひろせ久美子
前田辰一
森静
明石市
楠本美紀
辻本達也
永井俊作
西川あゆみ
加古川市
岸本建樹
高木英里
松崎雅彦
西脇市
寺北建樹
村井正信
三田市
国永紀子
坂本三郎
長尾明憲
中田初美
長谷川美樹
姫路市
谷川真由美
苦瓜かずしげ
森由紀子
洲本市
片岡格
近藤昭文
間森和生
相生市
岩崎修
豊岡市
上田伴子
奥村忠俊
古池信幸
村岡峰男
赤穂市
小林篤二
川本孝明
三木市
大眉均
板東聖悟
高砂市
井奥正樹
大塚好子
坂辺勝彦
小野市
藤原章
加西市
井上芳弘
篠山市
前田えり子
養父市
竹浦昭男
藤原敏憲
丹波市
西本嘉宏
西脇秀隆
南あわじ市
姪子智彦
吉田よしこ
朝来市
岡田和之
鈴木逸朗
淡路市
鎌塚聡
松原幸作
宍粟市
岡前治生
山下由美
猪名川町
池上哲男
久保宗一
下坊辰雄
多可町
辻誠一
稲美町
大路恒
播磨町
田中久子
松岡光子
福崎町
石野光市
小林博
太子町
平田孝義
上郡町
小原潤一
佐用町
金谷英志
平岡きぬえ
香美町
山本賢司
谷口真治
新温泉町
谷口功
中井次郎