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製鉄記念病院救命救急センター長と意見交換

 5日、製鉄記念病院救命救急センター長と姫路選出県議8名との意見交換会が製鉄病院内で行われました。

 県内では民間が担っている救命救急センターは唯一製鉄記念病院のみであり、姫路市内には公立の総合病院がないため製鉄記念病院が担う救命救急医療の役割は極めて重要です。ただ、今日のセンター長のお話の大半がそうであった様に医師不足が深刻です。参考までに比較すると、公立豊岡病院では救命救急病床20床あたり14名の救急医(検討委員会資料・26年度調査。今日の報告では19名)で対応しているのに対し、製鉄記念病院では30床あたりわずか7名の救急医で24時間の救命救急医療にあたっています。センタ長ー曰く「医師は疲れ果てている。後1年もすれば製鉄病院の救命救急は崩壊しかねない」と言います。

 救命救急センターだけに留まらず、医療圏域ごとで比較すると西・中播磨の医師数は県内平均を大幅に下回っています。現在兵庫県は製鉄記念病院と県立循環器病センターを統廃合することによって高度先端医療を提供し、若手医師を集めるマグネットホスピタルの新病院を整備することを推進しています。しかし過去、神戸、加古川であったように鉄鋼関係病院と公立病院の統廃合によって、個室の割合は11.6%から36.7%へ、差額ベット料も3~4万円にもなり一般患者の入院スペースが縮小されてしまいました。また、入院日数も全国平均18日のところ9日~11日になるなど患者早期追い出しなども行われています。医師不足解消と患者のための病院づくりが大きな課題です。地域一丸となった取り組みが必要です。皆さんのご意見お聞かせ下さい。

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1件のコメント

  1. お疲れ様です。豊岡病院は、他の病院から医師を引き上げ、あるいは他の病院への医師派遣を控えて集中させているだけです。その結果、全但馬から豊岡病院に患者が集中し、医師はオーバーワーク気味です。また、医師数は足りていても、必要な専門医が充足しているとは限りません。
    従来の「マグネットホスピタル」構想は事実上破たんしています。地域努力では解決できません。
    引き続き医師養成数を維持すること、医療ニーズを逆提案すること、総合診療専門医制度を適切な形で確立することが必要と考えます。

    by 金田峰生 — 2016年2月6日 0:02 AM

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