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悪臭・粉じんの原因「バラ貨物」の拠点化を広畑港区に押し付けるな!!

 平成27年9月から平成28年3月までの間に3回の議論を経て「姫路港の整備・利用のあり方検討会」の素案がまとまりました(下記に添付)。近く「姫路港の整備・利用のあり方(案)」としてパブリックコメント(県民意見提出手続き)が実施されます。

姫路港の整備・利用のあり方検討会(素案) ← 青字クリック

 平成14年、兵庫県は姫路港広畑港区に5万t超の大型貨物船が入港できるようにと水深-14mの公共岸壁を約40億円かけて整備しました。当初の需要予測は年間64万tの取扱貨物量。一方で、実績を調べてみると平成14年度~平成26年度までに5万t超の大型貨物船が入港した実績は11年間でわずか7隻。平成26年度の取扱貨物量はわずか9万t、5万t超の大型貨物船入港実績はわずか1隻のみ。当初の需要予測を大幅に下回っている。検討会では「姫路港で本当に大型化のニーズはあるのか」との発言も。

 それにも関わらず「素案」を見ると驚くことばかり・・。新たに水深-14m公共岸壁を整備することになっている。その理由について素案では「他港では粉じん等の問題からバラ貨物に対する規制が進んでいる」「(広畑港区では)港湾と住宅地が離れているから粉じんを伴うバラ貨物を取り扱う上で有利」「広畑港区でバラ貨物の拠点化を図る」というもの。要するに他港では悪臭や粉じんが舞い散る「バラ貨物」の規制が進んでいるので、他港で取り扱えない「バラ貨物の拠点化」を広畑港区で図り貨物取扱量を増加させようとする計画。

 しかしこれを本当に認めてもいいのかと言いたい。下記新聞記事の通り、平成17年に「洗濯物が黒くなる」「公園の遊具に触ると手が黒くなる」など多数の苦情が日本共産党に寄せられ、私の大先輩でもある藤本洋元市議(共産)が新日鉄広畑製鉄所から排出する「降下粉じん」問題を市議会で取上げた。新日鉄広畑製鉄所は指摘を受け「粉じん」が自らの製鉄所から排出していることを認め50数項目にわたる対策を実施。平成20年には降下粉じん量を「1平方キロメートル当たり月間値3トン」という目標値を設定しました。しかし、これまで年間を通じて目標値を下回った事は一度足りともありません。ちなみに今から約9年前、私が姫路市議会本会議で一番初めに取上げた問題が「新日鉄広畑製鉄所が排出す降下ばいじん問題について」という質疑。

「粉じん・悪臭の苦情急増」新聞記事 ←青字クリック

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 広畑港区、新日鉄広畑製鉄所周辺の広畑、英賀保地域住民は未だ「粉じん」問題で悩まされています。未だ目標値すら下回っていない中で、「素案」にある悪臭や粉じんが舞い散る「バラ貨物」の拠点化を広畑港区で図るなど絶対に認められません。当ブログでも改めてお知らせしますが、パブリックコメントが実施されれば積極的なご意見を県に届けて下さい。よろしくお願いします。

 兵庫県内でも、甘い需要予測の不要不急の港湾・高速道路・空港などの大型公共事業が行われています。国でも地方からも税金の使い方を変える提案と改革が必要です。

 

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