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「製鉄記念広畑病院閉院後の医療機能確保を!!」住民説明会に400人

 12日、午前中は神戸で地方財政計画学習会。午後からは製鉄記念広畑病院と県立循環器病センターの統合再編問題で、兵庫県・姫路市・製鉄記念広畑病院3者主催による住民説明会が開催されるため広畑市民センターへ。説明会会場には400席の椅子が用意されていましたが、下写真の通りほぼ満席の約400人が参加。質問や意見も予定時間いっぱいまで出され改めて住民の関心の高さが伺えました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 冒頭に県病院事業副管理者から、「救急医療体制の更なる充実、播磨地域の医師不足解消など、播磨地域全体の医療課題解決に向け新県立病院を中心とした基本計画(案)をまとめた」旨、約45分間の説明がありました。

 その後の質疑で住民からは「製鉄記念広畑病院閉院後の医療機能確保は責任をもって実現してほしい」「医療機能確保ができなければ市民病院をつくってでも残すべき」「閉院は本当にショック。難病になっているが広畑病院に一人で通院している。外来機能を残してほしい」など、製鉄記念広畑病院閉院後の医療機能確保を求める声が圧倒的です。県は「急性期も含めた姫路市南西部に必要な医療機能は確保する。新県立病院の着工は後医療確保が大前提」と繰り返し答弁しましたが、規模・機能等の具体的な答弁はありませんでした。その他にも「新聞報道ではじめて知った。もっと広い範囲で住民説明会を開催してほしい」「新文化センターの隣に新県立病院はふさわしくないのではないか。渋滞対策は大丈夫か?」「新県立病院では急性期治療後の大量の退院患者が予想されるが、退院後の回復期病床(地域包括病床)などの受け皿整備は整っているのか」などなどたくさんの意見や要望が出されました。

 現在、製鉄記念広畑病院は内科、外科、循環器内科、小児科、整形外科、脳神経外科、産婦人科、リウマチ科、皮膚科、眼科、乳腺外科、形成外科、泌尿器科、耳鼻いんこう科、放射線科の外来と、約400床の病床、救命救急医療(三次救急医療)を担っています。今日の説明会で広畑病院医院長からは「約4年前の救命救急医療開業時には10名いた救急救命医が現在は7名へ、(このままでは今年4月には1名が退職予定のため6名へ、さらに9月には4名へとなる見込み)救命医一人あたりの残業時間は月140時間にもなっており医師が疲弊している」旨、悲痛な説明もありました。

 本来、救命救急医療などの不採算部門は公立病院が担うべきものです。しかしながら姫路市は中核市でありながら総合型の県立・市立病院がありません。そういう意味では、新県立病院が総合病院として十分な医師・看護師を確保し、365日、24時間体制で救命救急患者を断らない医療体制を整備することは喜ばしい事です。しかし一方で「製鉄記念広畑病院が担ってきた医療機能確保」というのは姫路市南西部住民の切実な願いであり、広畑病院が担ってきた医療機能は市南西部に欠かせません。県は基本計画案や今日の説明会でも「製鉄記念広畑病院が担ってきた姫路市南西部の医療提供の確保を図っていく。それが大前提」と、繰り返し述べています。というのであれば、兵庫県・姫路市・製鉄記念広畑病院の3者は製鉄記念広畑病院が姫路市南西部で担ってきた上記外来機能や急性期医療の確保に責任を果たすべきです。

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