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災害の危険から県民の命守る公共工事への転換を!

 8、9日英賀保・広畑地域を180軒訪問。2つの地域の真ん中を流れるのが県管理の夢前川。「夢前川の洪水対策は大丈夫?」との声もたくさ頂きました。しんぶん赤旗日曜版も1部拡大。写真は京見橋上流の河床掘削と、水尾川と夢前川の合流地点での高潮対策工事。

 

 

 

 

 

 

 

 

  

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 昭和40年に発生した台風24号によって夢前川流域では571軒の床上浸水が、水尾川周辺でも床上浸水601軒の大規模な浸水被害が発生しています。昭和51年に発生した台風17号でも夢前川・菅生川流域で841軒の床上浸水が発生しました。近年では平成2年に発生した台風19号によって夢前川流域で54軒、水尾川流域でも53軒の床上浸水が発生しています。
 兵庫県では、平成26年にこれまでの河川整備基本方針を見直し、新たに「夢前川水系河川整備計画」(以下、計画)を策定しました。計画では、戦後最大洪水である昭和51年洪水を流下させることを目標とし、高潮対策では昭和40年の台風23号と同規模の台風が満潮時に来襲しても安全に対処できることを目標として策定しています。
 計画では、河床掘削・河道拡幅・護岸整備・堰改築など総…延長約14,300mにもなり、概ね30年目標で整備する事となっていますが、目標通りに整備が進んでも平成56年完成ということになります(元号は変わる予定)。
 英賀保・広畑周辺の計画では、京見橋上流~山陽本線上流の河床掘削等が(延長300m)、夢前大橋~山陽新幹線の河床掘削等が(延長800m)、水尾川では今在家東大橋~夢前川合流点の河床掘削・護岸整備等の(延長2,200m)整備が行われています。
 兵庫県管理の河川整備計画は、ほぼ全てが30年計画となっていますが、県民から寄せられる声は「来年の台風には間に合うの?」というご相談やご要望です。県管理の河川改修率は59%、また姫路市内の土砂災害警戒区域の指定箇所は1412箇所もあるのに対し、平成30年度の整備実績はわずか22箇所に留まっています。このペースで進めると全て整備するのに64年もかかることになります・・。
 一方で、県内の高速道路総延長距離は北海道に次いで全国第二位。それにも関わらず県は今後さらに115kmの高速道路整備計画を進めようとしています。
 自然災害が多発する中で、限られた予算を不要不急の高速道路整備に充てるのではなく、災害の危険から県民の命を守る公共工事への抜本的転換が必要です。 

 

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