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守ろう地域医療!

 22日、兵庫の地域医療を守る会主催の「地域医療を考えるつどい」が神戸氏北区にある有馬ホールで開催されました。

  

 

 

 

 

 

 

 

 

  厚労省は、地域医療構想を実現するため全国で424病院、兵庫県内では16病院の公的公立病院に対し統合再編・病床機能転換の必要があるとして名指し公表しました。厚労省による一律で機械的な基準による病院名名指し公表について、地域住民、医療機関、自治体からは批判の声が多く挙がっています。

 厚労省は、病院名を名指し公表した上で統合再編・病床機能転換に向けて地域医療調整会議で議論するよう迫っています。兵庫県内では既に西播磨圏域などで調整会議が開催され、今後2月25日に阪神南、28日阪神北、3月11日北播磨でそれぞれ調整会議が開催されます。中播磨、神戸圏域なども年度内に開催される予定です。公立公的病院を統廃合させよとする厚労省の圧力に対し、地域医療を守ろうとする医療機関や自治体が調整会議の場でどこまで頑張れるか大事な場面を今後迎えます。医療機関と自治体を支える決定的な役割を果たすのが地域住民の運動です。今日の集会でも各地で広がる地域医療を守る運動報告がされました。地域医療を守る運動と連携し、県政に地域医療を守る声をしっかり届けます!

 私も来賓として出席。会場から発言しました。地域医療構想とは端的に言うと「団塊の世代の方が75歳を迎える2025年に向け医療費を抑制するため、病院ベット数を削減し、最後の看取りは在宅で」という地域医療改革の事です。病院統廃合はいわゆる川上の改革ですが、川下の改革である在宅医療の整備は全く進んでいません。兵庫県地域医療構想では在宅医療を担う在宅療養支援診療所を2017年4月時点で912診療所だったものを2025年には1.4倍化の1276診療所にする計画を推進していますが、2019年4月時点では未だ954診療所に留まっています。西播磨圏域では23診療所→23、淡路圏域では37→36へ、但馬圏域では36→35へと逆に在宅医療を担う診療所が減少しています。背景には診療所を担う医師の高齢化や医師不足が深刻です。厚労省は「最後は住み慣れた自宅で」とバラ色の看取りを推進していますが、ある医師はこのままでは在宅で亡くなっても2~3日は誰も気づかないこともある。と警鐘を鳴らしています。医療費抑制を目的とし、地域医療を破壊する地域医療構想は廃止するしかありません!

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