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姫路市が、(元)産廃処理業者・成臨興業㈱を刑事告発

 2020年7月3日、姫路市は(元)産業廃棄物処理業者・成臨興業㈱(代表・岩田孝成)を刑事告発しました。
 成臨興業㈱が管理運営する宮ヶ谷産業廃棄物最終処分場(姫路市打越)では、許可容量を17,463㎥超過する埋立が行われていたことが明らかになっていました。姫路市は2014年6月、成臨興業㈱に対し超過分の廃棄物を撤去するよう行政命令を発令しましたが、これまでに撤去した量はわずか39㎥。姫路市は再三の命令にもかかわらず撤去の見込みがないためこのたび刑事告発に踏み切りました。10トンダンプ1台を6㎥換算にすると約2,900台分の撤去を成臨興業㈱は命じられていましたが、これまでに撤去したのはわずか6台分程度ということです。成臨興業㈱の不誠実な対応は明らかです。添付資料(1)。

 日本共産党姫路市議団らは2012年8月に不法投棄の疑いで成臨興業㈱を刑事告発しました。添付資料(2)。これに対し成臨興業㈱は「日本共産党市議団の刑事告発の内容は事実無根で名誉毀損にあたる」として、日本共産党姫路市議団を名誉棄損で訴えていましたが、結果は共産党市議団の事実上の完全勝利で終結しました。添付資料(3)。
 成臨興業㈱は、夢前町で大規模な産業廃棄物建設計画を進めていましたが、住民らの反対運動と数々の不法投棄が明らかになり事実上計画はとん挫しています。
 日本共産党姫路市議団は今回の事案で、早くから不法投棄や許可容量超過の疑いを議会で指摘してきましたが、姫路市の初動の遅れによって不正の規模が拡大していきました。現在市内では「廃棄物ではなく有価物だ」と言って廃棄物か有価物かわからない物が山積みで拡大している事案が発生しています。今回、姫路市はようやく刑事告発に踏み切りましたが、10トンダンプ2,900台分の撤去を事業者の力で履行できるかは極めて不透明です。姫路市は今回の教訓を活かし、現在市内で発生している事案に対し不正が拡大する前に速やかな行政処分と刑事告発をすべきです。

*(元)と書いているのは、違法行為を繰り返し廃棄物処理業の許可を取消されたため。

⑴2020年07月03日姫路市が成臨興業㈱を刑事告発・記者発表資料

姫路市が産廃処理業者成臨興業㈱を刑事告発→NHKニュース

姫路市が成臨興業を刑事告発→新聞記事

⑵2012年8月日本共産党姫路市議団ニュース・成臨興業を刑事告発

⑶2013年10月日本共産党姫路市議団ニュース・共産党市議団への名誉毀損裁判について

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