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播磨臨海地域道路は本当に必要なのか?

23日、高砂市の地元有志らが開催した「播磨臨海地域道路計画」の学習会へお招き頂いたので、この間の県議会での論戦を報告しました。
①計画は今から50年も前の昭和48年に原案が示され、当時の高度経済成長期の最大の課題であった東京一極集中是正や、将来の人口増加に対応することを目的に策定されたもの。
しかし、兵庫県は高速道路の延長距離は全国2位、企業誘致件数も常に全国トップクラスなのに東京や大阪への県外転出者数は2年連続で全国ワーストを更新中。高速道路を作れば東京一極集中は是正されるは破たんしている。(今は目的を変えて計画を進めていますが・・)
②国交省が5年に一度行っている交通センサスでは、加古川バイパス、姫路バイパスの交通量は平成22年度をピークに平成27年度、令和3年度と、人口減少・自動車保有台数の頭打ちなどを要因に既に減少に転じている。県は播磨臨海道路の完成予定時期を2050年としていますが、万博建設どを見ていてもわかるように人手不足、人件費・資材高騰などで、工期延長と事業費高騰は必至なのではないか。国や県はこうした社会情勢を踏まえて30年~50年先の姫路バイパス、加古川バイパスの交通量予測や事業費を示すべき。巨額の税を投入してまで、50年先に本当に必要な高速道路なのか?
③計画では、姫路市と高砂市の境界付近に姫路JCTを設置し、南へ延伸するとしている。姫路バイパスから250号線までは東から御着線、大日線、播磨幹線、中央南北幹線と5つの幹線道路がある。それに加えて夢前川右岸線が間もなく開通する。夢前川沿いの現行交通量は日量14907台ですが、夢前川右岸線が開通すると新たに48000台の交通容量ができる。そうすると、姫路バイパスから250号線までの主要幹線道路は6路線となり、主要6幹線道路の南北断面交通量は交通容量を下回ることになる。姫路JCTからの南進部分は本当に必要なのか?
④計画の道路構造は、市街地を通るため盛土ではなく高架部分が多くを占めることになる。現在兵庫県で施工中の山陰近畿自動車道と東播磨道を調べると高架道路建設に伴う橋梁上部工事は特殊技術を必要とするため県内に受注業者がなく、事業費の約6割を県外企業が受注している。大型公共工事は地元建設業者の育成にも繋がらない。等々、この間の県議会の論戦を報告しました。
地元の皆さんからは「学校の真上に・・」「工場の敷地内のど真ん中に・・」「自宅のすぐ前に・・」「購入したばかりの家の上に・・」、高速道路が建設されてしまう・・。との不安の声がたくさん出されています。
地元の皆さんや日本共産党県議団と連携しながら、微力ながらこの問題に取り組んでいきたいと思います。
今日の学習会には日本共産党の庄本えつ子県議、門屋県議団事務局長も参加し報告されました。

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