ブログ

第35回 憲法を守るはりま集会

5月6日、毎年恒例となっている「憲法を守るはりま集会」が姫路市民会館で開催されました。

ご存知の通り、安倍自民党政権と維新の会などは、7月に行われる参院選挙で憲法改正を選挙戦の争点に掲げる見通しです。まずは、憲法96条を改正し改憲の発議要件を緩和し、その後間違いなく憲法9条の改正を狙ってくるでしょう。先日行われた元読売ジャイアンツの長島氏と松井氏への国民栄誉賞授賞式で、安倍総理が着ていたユニフォームの背番号は「96」です。笑えないパフォーマンスですが、彼らなりに憲法改正に対しては執念を持っています。というのも、戦後作られた自民党綱領は、抽象的文言の羅列ですが唯一具体的に書かれているのが「新憲法の制定を目指す」という文言です。戦後国民の力で守り続けてきた平和憲法9条が大きな岐路に立たされています。

世界の歴史を大きな流れで見た時、第一次世界大戦前は、力の強い国がすき放題に領土を侵略し拡張する時代でした。しかし、国連は、第一次世界大戦を経て侵略戦争を禁止するという世界の秩序を打ち出し、その後、第二次大戦を経て戦争一般を禁止するという世界のルールが作られました。私は、この方向こそ人類や社会の発展法則に適っていると思うのです。一見すると、歴史は戦争の繰り返しの様にも見えるし、北朝鮮や中国などの挑発行為を目の当たりにした時に「日本も軍隊を」「核武装を」と威勢のいい声も聞こえてきます。しかし、後者の考え方には人類の発展法則が全くみえません。紛争事は、話し合いと外交で、というのが人類が何百年かけて築き上げてきた世界のルールであり、ここにこそ人類社会の発展法則があるのではないでしょうか。憲法集会を弾みに憲法を守る大同団結で参院選に臨みます。

憲法を歌う市民合唱団

東京大学原子力工学科1期生の安斎育郎氏が「原発問題と憲法」と題して講演

安斎氏は講演の最後に憲法12条(この憲法は国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によってこれを保持しなければならない)を引き合いに、「水戸黄門やドラえもんといった公権力や不思議な力をもったロボットが国民を守ってくれるのではない、国民の主体的な不断の努力によってこそ、国民の自由や権利は守られる」と締めくくりました。

会場ロビーでは、夢前町の方達が産廃建設反対署名を集めました。

トラックバック

コメントはまだありません

コメントはまだありません。

コメント

コメント公開は承認制になっています。公開までに時間がかかることがあります。
内容によっては公開されないこともあります。

メールアドレスなどの個人情報は、お問い合せへの返信や、臨時のお知らせ・ご案内などにのみ使用いたします。また、ご意見・ご相談の内容は、HPや宣伝物において匿名でご紹介することがあります。あらかじめご了承ください。