平和憲法9条守る力 姫路から強く大きく
25日。和歌山市山口地域で大規模な産廃反対運動を展開している地元住民の皆さんと経験交流会を行いました。和歌山市からは、自治会長さんや市議など9名、姫路市からは12名が参加し、スライドなどを使ってこれまでの産廃反対運動の経験、これからの運動の展望、課題などについて交流しました。
和歌山市では平成23年5月に産廃建設計画の情報が地元に伝えられ、同年6月に事業者による地元住民説明会が開催されています。計画概要は、夢前町と同じ安定型最終処分場で規模は約226万㎥、浄水場の取水口から約1.5km上流に建設計画地はあります。これまで業者側は複数回にわたり地元住民に対し説明会を開催していますが、不十分な回答ばかりを繰り返し事態は平行線のままとなっています。業者側は安定型処分場であるにも関わらず「遮水シートを設置する」「計画地下流にある上水道取水口の位置を変更する」など都合のいい事を住民に申し入れているそうです。しかし住民側は、遮水シートがこれまで幾度と無く破損し汚水が処分場外へ漏出した各地の管理型処分場の例などを挙げ「遮水シートを敷けば安全というのは、とんでもないごまかし」と業者側が持ち出してきた遮水シート安全論を一蹴しています。数ヶ月前に、福島原発事故現場で、放射能に汚染された水の漏洩が大問題となりましたが、ここでも管理型処分場で使われていた遮水シートが3重構造で敷かれていましたが、破損して汚染水が漏出しています。また、和歌山市計画地周辺を調査した地質学者で大阪市立大学名誉教授の熊井久雄先生は「計画地周辺には根来断層があり、褶曲構造の向斜軸(地盤が沈み込み谷を形成)も確認されている。処分場から北側だけでなく南側にも汚染水が流れ込む」と指摘しています。夢前町では、国土問題研究会の指摘で、断層の影響で褶曲構造の背斜軸(地盤が浮き上がり峰を形成)が確認され、同じく南北(中島方面と荒神山方面)への汚染水流出が指摘されています。
「飲料水を取水する浄水場周辺に危険な産廃処分場を作るな」というのは、地域を問わず当たり前の住民の思いです。和歌山市ではすでに約13万筆の署名を集めて市へ提出しているという事です。「和歌山市、姫路市共にこれからも交流を重ね産廃建設阻止に向けて頑張りましょう」とお互いが激励しました。
手作りの産廃反対看板が地域のいたるところに設置されています。看板がでかい・・
写真は、表流水から取水している滝畑浄水場。写真にある谷筋約1.5km上流に計画地がある。
和歌山市山口支所で経験交流会
市立大阪大学名誉教授 熊井久雄先生が和歌山市計画地周辺の問題点を指摘
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