平和憲法9条守る力 姫路から強く大きく
7月3日付神戸新聞朝刊。夢前町の産廃処分場計画地近くでオオサンショウウオが発見されました。オオサンショウウオが見つかったのは夢前川の支流、明神川にかかる豊岡橋付近。5月31日に地元の人に発見され今日まで、姫路市立水族館で保護されていました。
水族館に保護されていたオオサンショウウオは順調に回復したため3日正午に、夢前川に放流されました。現場に来られていた兵庫県自然保護協会の方の話では、過去に佐用川で、1.4m、20kgのオオサンショウォが発見された事もあり、推定寿命は80年にもなるオオサンショウウオだったそうです・・・。写真下が、今回明神川で発見された体長1.13m 体重10.6kgの巨大オオサンショウウオです。
保護されていたオオサンショウウオは地元の皆さんと、新聞社複数社に見送られて夢前川に放流されました。オオサンショウウオは「夢ちゃん」と命名されました。
放流されたオオサンショウウオにはマイクロチップが埋め込まれ、これから生態調査が行われます。現地に来れれていた自然保護協会メンバーの皆さんは本日も夢前川で生態調査を行い、今後も引き続き継続して生態調査を行うという事です。近く意見書も提出される予定です。
今回、オオサンショウウオが発見された目と鼻の先では、ご存知の通り、国内最大規模の安定型産廃処分場建設計画が進められています。計画がされている安定型最終処分場は、法の建前では安定品目のみを受け入れる施設という事になっており、有害な廃棄物や、水質に影響を与えるような廃棄物は埋め立てをしないという事になっています。ですから、施設構造は、素彫りの穴に廃棄物を直接埋め立て、廃棄物に触れた雨水などは排水処理もされないまま直接河川に放流さるという簡易な施設構造となっています。それだけに安定品目以外の有害廃棄物が処分場内に埋め立てられた場合の、環境保全上の影響は計り知れません。裁判所の判例では「安定品目とそれ以外の廃棄物との完全分別はできない」という事と「処分場内に混入した安定型以外の廃棄物が処分場外へ漏出する」という事が、ほぼ確立されています。その事は、姫路市内にある宮ヶ谷安定型最終処分場をみても明らかです。
夢前川はオオサンショウウオのみならず、多種多様な希少生物、希少植物が生息しています。また、周辺下流には、市民3万世帯の飲料水を取水する浄水場もあれば、食品加工会社もあります。計画地が産廃処分場建設地として不適切な場所である事は明確です。
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