平和憲法9条守る力 姫路から強く大きく
今日の神戸新聞記事。産廃最終処分場の7~9キロ下流に明石市の水道水を取水する浄水場がある。浄水処理後の測定で発がん性物質である「トリハロメタン」が管理目標のギリギリの数値まで上昇している。という内容。
明石市職員に早速電話をして事情を説明して頂きました。以下
産廃に触れた雨水は有機物を含み、河川に流出する。河川から水道水を取水する浄水場では、取水した河川の水に次亜塩素酸ソーダを注入し殺菌処理をしてから家庭に送水されていく。しかし、木くずや廃プラなど産廃に触れた有機物を多く含む河川の水と、殺菌のために注入する塩素が化学変化を起こし発がん性物質の「トリハロメタン」が上昇している。ということです。
次に産廃の立地自治体である神戸市職員に確認電話。以下
明石市の浄水場上流にある産廃処分場は4箇所。種類と容量は、安定型が2箇所で約376万立方m。管理型が2箇所で167万立法m。4箇所合計で約543万立方m。ということ。
夢前町で計画されている産廃処分場は埋め立て容量が513万立方m。いかに巨大な処分場かがわかってもらえると思う。
夢前町の場合、計画地から下流約6~7キロには置本浄水場があり日量2000立方mの水道水を送水している。その下流には田井浄水場、山崎浄水場もある。
巨大処分場が建設されれば影響は必至。姫路市民の水源地である美しい夢前川を守りたい。
産廃問題の根本的解決は産廃の排出元、製造元が、製品が産廃にならない、ゴミにならない製品を作ることにあると思う。
廃棄物の9割以上が産業廃棄物で、残り5%ぐらいが家庭から出る一般廃棄物です。ゴミ問題は一人一人の問題などとよく言われるけれども、この取り組みでは限界がある。廃棄物の9割以上を占める産業廃棄物を、製造段階から規制する法的規制が必要だと思う。例えばダイオキシンの発生原因となる塩化ビニールの製造元は大手3社が7割のシェアを占めている。こういった大企業への法的規制が必要ではないだろうか。
産業廃棄物の最終処分までの責任は、産廃業者にあるのではなく排出元にある。
産廃の排出元や国に対して「産廃廃棄物を受け入れる地域はない」ということを大きな反対運動で示し法的規制を求めていくことが大切だと思う。
次回の産廃問題学習会は5月27日(日) 15時30分 夢前町あぞの集会所で開催します。多くの皆さんのご参加お待ちしております。
変更があればお知らせしますので、自宅を出る前にブログ確認して下さいね。
地域新聞「播磨時報」が夢前産廃処分場問題を取り上げました。見出しは「周辺住民に反対運動の気配」「姫路市は認可に慎重姿勢」。
運動が広がればメディアが取り上げさらに運動が広がります。まだまだこれから!頑張るぞ!
ただ「播磨時報」の記事内容に誤報があります。記事では、「(事業者からの)市への説明では雨水などゴミに触れた浸出水は遮水シートで地下への浸透を防ぐ」とありますが、安定型処分場では遮水シートはなく素掘りの穴に直接産業廃棄物を埋め立てます。ですからゴミに触れた雨水が直接地下に浸透する大変危険な施設であるということです。
*誤報については、「播磨時報」姫路市ともに電話で直接確認しました。