22日~24日、建設常任員会で但馬・丹波地域を管内調査、主に地域高規格道路の山陰近畿自動車道と北近畿自動車道を視察。
両高速道路はともに、東京一極集中是正、地域活性化、企業誘致、救急医療施設へのアクセス向上、災害時の代替道路等々・・万能道路のように位置づけられ、県財政がひっ迫しているもとでもイケイケドンドンで進められている。
私たちは高速道路の効果を全て否定するわけではありません。しかし、高速道路の負の側面もしっかり指摘し、予算の優先順位は高速道路よりも、くらし・医療・教育などを優先すべきというのが共産党の立場。
但馬県民局で質問。
入江「山陰近畿道の一期工事は総工事費の6割を県外企業が受注している。理由は巨額の工費を要する橋梁上部工事という特殊技術を県内企業がもっていないからだ。2期工事ではどうなっているのか?県内企業も育成すべきでないか?」
但馬土木所長「2期工事でも橋梁上部工事は県外企業が受注している。県内企業を排除しているわけではない」
入江「平成24年に和田山八鹿が開通し、平成29年に八鹿日高が開通、令和2年に日高豊岡が開通した。かつては国道9号線を通ってハチ北や神鍋高原スキー場などへ行っていた観光客が、今ではほぼ全てが高速道路に転換し、朝来市、養父市は通過交通の街になってしまったのでないか?9号線沿線の飲食・お土産店の多くが閉店、客数激減になっている。沿線道路の自動車数推移と道の駅やぶの入込客数推移を教えてほしい」
但馬土木所長「①円山川右岸道路(県道物部薮崎線)の交通量の推移。H22:14,605台/日、H27:9,695台/日、R3:6,218台/日
②「道の駅やぶ」の利用者数の推移。H21:約6万人、H30:約2万人、R3:約4万人③H31:道の駅やぶ店舗閉鎖、R2:新店舗(コイノバビレッジ)オープン」
入江「当然のことだが観光客は、高速道路が延伸するほど、高速道路を利用し、その結果、沿線の観光業界は疲弊を極めている。対策が必要だ」
予算の優先順位は、高速道路より、身近な病院と学校を!高速道路より、河川改修や土砂災害整備など防災・減災型の公共工事を!
写真は山陰近畿自動車道のトンネル掘削工事、高速道路建設の賛否はあったとしても、現場の県職員や現場作業員の土木技術には敬意の気持ちでいっぱい。