月別アーカイブ:2013年1月

夢前町の自然を愛する会総会  弁護士「名誉毀損。全く問題なし」

24日、夢前町の自然を愛する会の総会が置塩公民館で開かれました。

昨年末、産廃反対運動を行っている地元住民が産廃事業者に名誉毀損で提訴されました。住民側が配布したビラが名誉毀損にあたると訴状で書かれているようです・・・。一部住民の中に不安が広がっているため24日の総会には弁護士さん2名が参加して下さり、住民からの不安や質問に丁寧にお答えになられました。弁護士の結論として「全く問題ない。これまで以上に反対運動を広げて下さい」という事でした。住民の中からは「これから事業者は地元住民説明会など開催して来るのだろうけど、話合うベースすらなくなった」「事業者側を訴える方法はないのか?」など感想や疑問が出されました。最後に裁判費用等も含め夢前町を挙げて裁判を闘う事を確認しました。

住民の質問に答える石塚弁護士、左隣が園田弁護士。(姫路総合法律事務所)

反対署名が10万筆を超えたという報告もあり、危険な安定型処分場を認めるなという声は日に日に広がっています。私達、日本共産党も引き続き住民の皆さんと力を合わせて頑張ります。

 

 

成臨興業 宮ヶ谷最終処分場

成臨興業が管理運営する宮ヶ谷最終処分場で確認された搬入不可品目一覧表です。(姫路市提供)

平成24年2月に荒神山自治会で開催された住民説明会に成臨興業側が提出した資料。「宮ヶ谷処分場では搬入不可となった悪質な事例はありません」と書かれています。前表と見比べて下さい・・

平成23年9月10日に宮ヶ谷処分場で確認された木くず(姫路市提供)。10トンダンプ10台分もの搬入不可品目が確認されています。これだけ大量の木くずを目視検査、展開検査で本当に気がつかないのでしょうか・・事業者の管理能力に関わる問題です。

姫路市には生活環境保全上の影響を未然に防止するための速やかなボーリング調査、地熱調査を求めます。裁判資料を随時公開していきます。

 

成臨興業・宮ヶ谷最終処分場での不法投棄動画映像を公開

日本共産党姫路市議団が、成臨興業㈱(代表 岩田孝成)と同社前代表 岩田慎也に名誉毀損で提訴されている事案について、22日第2回口頭弁論が地裁姫路支部で開かれました。

日本共産党姫路市議団は、成臨興業㈱が管理運営する姫路市打越にある宮ヶ谷最終処分場での不法投棄動画映像などを裁判所に提出しました。裁判所に提出した動画映像の一部を公開します。

①平成24年7月5日宮ヶ谷処分場内撮影。天候は動画でも確認できるように雨が降ったり止んだりです。

姫路市から事前に通告されていた7月10日の立入り検査を前に、不法廃棄物を掘り返している映像です。有機系の廃棄物が化学分解し白煙状のガスを発散しています。安定型処分場では、化学的に安定した廃棄物のみしか埋め立てる事は認められておらず、映像のような現象は安定型処分場では起こりません。

②平成24年7月7日宮ヶ谷処分場内。天候晴れ

上記動画①で掘り返し移動した不法廃棄物にパワーショベルで土を被せ叩き固めて隠蔽している映像です。

成臨興業らは訴状で「白い煙とガスを発散させるような廃棄物など受け入れていない」「白い煙が本当に出ていたかは明確ではないし、仮に白い煙状のものが出ていたとしてもそれは土埃であるが・・」等として、日本共産党姫路市議団を名誉毀損で提訴しています。

昨年、宮ヶ谷処分場では大量の不法投棄が明らかになり、複数のダンプ運転手から宮ヶ谷処分場へ不法投棄を行ったという証言もされています。裁判で事実を明らかにし、今後も可能な限りブログで証拠等を公開していきます。

 

行政視察

15日~17日の間、熊本、中津、広島の行程で行政視察へ行ってきました。

 熊本市は、自治基本条例、男女共同参画基本条例を制定しています。現在、姫路市でも自治基本条例の制定を目指し検討員会などで議論ががれ、その(案)が示されているところです。姫路市自治基本条例(案)では、条例は自治体の最高法規と位置づずけられ、その目的を「市民福祉増進のため・・云々」とあります。条例でいう「市民」の定義には、住民、事業者、市内への通勤、通学者などが含まれています。「住民」の定義は市内に居住しているものとなっています。ご存知の通り憲法では、地方自治体の本旨は「住民福祉の増進」とあるわけで、市内に居住している住民福祉の増進を図ることを地方自治体の使命としている訳です。もっとも「市民」である事業者の福祉増進をすることによって、それが住民福祉の増進につながるのであれば問題はないのですが、小泉構造改革以降この好循環が途絶えているような気がしてなりません。姫路市はパナソニックを誘致したため、今後6年間で80億円の市税をパナソニックに投入します。補助金を積み上げたからパナソニックが姫路市へ進出してきたという確証さえも何もないわけですが・・・・。しかしこれだけの補助金を支出するにも関わらず地元からの正社員雇用はわずか数名で、数百名は不安定雇用の契約社員です。住民福祉増進を目的とする自治体が、内部留保数兆円を抱える巨大企業に80億円もの巨額市税を投入しながら、住民福祉増進の本来の目的を果たしていません。(案)で示されている「市民福祉の増進のため」であればこのような事も合理化されてしまうような気がしてなりません。姫路市自治基本条例では、まず、その目的を「住民福祉増進のため」と明確に記入すべきです。姫路市自治基本条例はまだまだ議論が必要です。

中津市は、ご存知の通り大河ドラマ「軍師 官兵衛」で、姫路市と同じく大河ドラマの舞台となる地です。中津市では、年明け早々に「官兵衛プロジェクト推進室」を立ち上げ観光対策として宣伝体性を強化しています。ただ、中津市も姫路市と同じで宿泊型の観光客が少なく中津市を観光し、その後は湯布院、博多、長崎で宿泊するという観光客が多いとの事です。観光消費額は宿泊者数に比例すると言われ滞在型の観光客をいかに増やすかが大きな課題であると言われていました。大河ドラマ誘致を機に「もう一度行きたい街」「宿泊したい街」を観光客にどのようにアピールするか知恵と工夫が必要です。あっ、いつも姫路市長の批判ばかりをしている私ですが、中津市職員の皆さんは「姫路市長が大変よく頑張って下さったので、こんなに早く大河ドラマ化が決定した」と姫路市長に大変感謝されておりました。という事も付け加えておきます・・・。

広島市では、平和教育について伺いました。広島市では、被爆者の高齢化が進み、被爆体験の風化や平和意識の低下が懸念されたことや、広島市出進の大学生にアンケートを実施したところ平和教育に対して「受身、一面的というイメージが強い」という事などが示唆されたため平成16年より新たな事業を展開しています。平和教育についても、詰め込み型、押し付け型では子ども達に受け入れられていなかった面もあったようです。子ども達が平和教育で学んだ事を自分達の子どもにも語り継いでこそ平和教育の意義があると思います。平和を希求するのは人類普遍の思いです。被爆体験を風化させることなく、平和意識を次世代に引き継いでいくことが今を生きる私達の大きな責任です。そうはいっても教育というのは、本当に難しいです。実は私、議会質問回数は恐らく姫路市で一番数多くしていると思うのですが、教育問題についての議会質問はほとんどと言っていいほどした事がありません。難しいんです・・・。もっともっと私自身が勉強しなくてはなりません。

成人の日 

本日14日は成人の日です。姫路市文化センターでも成人式が開催され多くの新成人で賑わいました。社会の担い手になってゆく皆さんに心からのお祝いと応援の言葉を送ります。

~自分自身の中に信じているものをもち、ぜひ社会に働きかけてほしい。歴史を見ても、世界の未来像を変えてきたのは若者です~

「就職できるか不安」「原発再稼働は許せない」「戦争がない世の中にしたい」。成人を迎えたみなさんは、自分の将来や社会への期待や不安とともに、「こうしたい」という思いをもっていることでしょう。よりよい未来を求める一人ひとりの願いにこそ、社会を変える力があると、私たちは確信します。日本共産党は、1世紀近い歴史のなかで、悪政から国民を守る防波堤となり、新しい時代を築く改革の展望を示し、国民と共同して運動をすすめてきた政党です。切実な願いを掲げ、若者の希望と未来をひらく新しい政治を、ともにたたかい、実現しましょう。(しんぶん赤旗より抜粋)

県・市議団揃ってお祝いの言葉を届けさせて頂きました

 

雪彦山(大天井岳)登頂

お昼から時間ができたので、雪彦山に行きました。13時10分に登山口をスタートし14時20分に大天井岳山頂に到着しました。僕の足なら休憩なしでだいたい70分位という所です。

途中、展望台から大天井岳を望む

山頂より。天気があまり良くなく遠方は霞んでいますが、右手一番奥に見えるのが、先日私が登ったばかりの明神山です。

岩盤に見られるこういう物を、層理面、節理面、セン断面などの地質分離面というのでしょうね。国土研の指摘では、こういう地質分離面が水みちとなって産廃処分場の汚水が処分場外へ漏出することを指摘しています。

15時50分下山。先日購入したばかりのzamberlan登山靴の初卸しでしたが、軽くて履き心地も良かったです。

2010年に廃校となった山之内小学校。山之内~雪彦山間の神姫バス路線も同じく2010年に廃線となりました。後ろは植林されることなく放置されたままの森林。

切捨て間伐材が放置されたままの森林。

日本では、国策によって1950年~60年代にかけて大量のスギやヒノキが植林されました。しかし、その後輸入規制の徹廃によって大量の外材が輸入されることになりました。その結果、国内木材価格が低下し、林業労働者の減少、森林所有者の林業意欲低下によって森林の管理がされなくなり山が荒廃しています。

2009年に佐用町を襲った台風9号では、森林に放置されたままの切捨て間伐材が集中豪雨によって土砂崩れと共に大量に河川へ押し流され、橋脚に引掛かり川の流れを変え想定外の被害をもたらしています。私の住む、姫路市南部下流域でも集中豪雨による河川氾濫が毎年の様に相次いでいます。集中豪雨の度に、河川の掘削、堤防のかさ上げ、排水ポンプなどの増強などがされています。勿論こういった対策も大事です。ただ、私はより根本的な、森林の持つ保水能力を高める施策が大変大事だと思うのです。姫路市面積は5万1千haです、その内3万1千haが森林面積でその内の4割にあたる1万2千haがスギやヒノキなどの人工林となっています。市域の約2割を占める人工林の保水能力を高める事こそ集中豪雨対策の根本的解決の一つになると思うのです。上記では切捨て間伐材を例にあげましたが、実態は間伐さえされていない山が圧倒的です。間伐のされていない森林は下草が生えず地面に根を張らないため保水能力も弱く土砂崩れも起こし易くなってしまいます。また昨今問題となっている鳥獣被害についても、人が山に入らなくなり山の管理がされなくなったために鹿などが人間との境界線が解らなくなっているという指摘もされています。これまで、私達日本共産党姫路市議団は、夢前、安富森林組合の皆さんと意見交換も重ね、市議会でも繰り返し森林対策の提案も行ってきました。姫路市は24年6月に「姫路市ふるさと100年の森構想」(下写真)を策定し現状、課題をまとめています。森林の持つ多面的機能 を復活させ、次世代に引き続ぐ事が大きな課題です。林業の再興は過疎化対策にもつながります。国も巻き込む国民的な議論が必要です。今後も提案し議論もしていきたいと思います。長々と失礼・・・

24年6月に策定されて「姫路市ふるさと百年の森構想」。なかなかいい事を書いています。ご一読をお勧めします。

最後は雪彦温泉に入って帰ってきました。

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