平和憲法9条守る力 姫路から強く大きく
今年で日本共産党は、党創立92周年目を迎えました。15日夕、姫路地場産ビル大ホールでは、インターネット中継による志位和夫委員長の記念講演が放映され党員、支持者の方たちが集いました。日本共産党は戦前・戦中の天皇絶対政治のもとでも、反戦平和・国民主権の旗を高く掲げ、当時の特高警察などによる厳しい迫害・弾圧にも屈する事なく、筋と道理を貫き社会進歩を促進する立場で今日まで頑張ってきました。安倍政権が進める戦後最大の反動政治に対しても正面から立ち向かい安倍政権打倒に向け国民との共同の力で引き続き頑張ります。
先月、中播磨県民局に対し夢前町の地元の皆さんと一緒に申し入れしていた件について、15日、聞き取りを行うため中播磨県民局へ杉本県議と伺いました。
兵庫県林地開発要綱では、林地開発により影響を受けるおそれがある水利権者、漁業権者との同意を必要としています。当該計画地で林地開発を行うには、水利権者である穴渕井堰水利組合と漁業権者である夢前町漁業協同組合の両組合からの同意が必要です。しかし、夢前興産㈱が、県に対して提出している同意書は、穴渕井堰水利組合を構成している一部の単位自治会と交わした同意書であり、正式な水利権者である穴渕井堰水利組合と夢前興産㈱との同意は交わされていません。また、夢前興産㈱は、夢前町漁業協同組合と協議をしたという記録を以って同意を得たとし県に同意書を提出していますが、夢前町漁業協同組合との正式な同意も交わしていません。県は7月4日、これらの事実をもとに地元に対し聞き取り調査を行い、その結果、現在県に提出されている同意書は無効とし「両組合から同意を得るよう夢前興産㈱に指導する」と、本日の聞き取りで答えました。
その他にも、開発区域内にある所有者が5分割されている土地についても県は「自治会代表者の同意ではなく、5分割されたそれぞれの土地所有者の同意が必要である。現在提出されている同意書は無効であり同じく指導する」と答えました。
一般的な住民合意と違い、権利に係る同意が必要な事は兵庫県林地開発要綱上で明確に定められています。地元で反対運動が大きく広がる中、権利関係者から同意を得ることは事実上不可能です。これは、今後、例えば産廃建設計画をすすめる事業者が変わったとしても同じ事です。不適格な計画地での産廃処分場建設計画を認めるわけにはいきません。夢前興産㈱による林地開発手続きは、平成25年5月から1年以上にわたり中断されたままとなっています。
13日、国民平和大行進が姫路入りしました。毎年この時期「核兵器をなくそう」「平和憲法9条を守れ」とシュプレヒコールしながら、8月6日原爆記念日の広島入りに向け、リレーを繋ぎながら東京~広島間を歩いて行進します。
姫路市役所前に集まった参加者。市長、議長からもメッセージが寄せられました。
日本共産党姫路市議団。にがうり一成氏と、村原もりやす氏も参加。
集団的自衛権行使容認を閣議決定した安倍首相らは、仮想敵国との軍事力の均衡を計る事によって、軍事衝突の抑止力になると言います。しかし、これは一方が軍事力強化を行えば、もう一方も軍事力の強化で対応することになり、核武装も含め際限ない軍拡競争への道を開くことになってしまいます。
世界と人類は、2度の世界大戦を経て、戦争のない平和に向けた努力を始めています。
ノーベル平和賞候補にも正式にノミネートされている平和憲法9条を生かした、世界と人類の平和の発展法則を促進する立場での外交か、それとも世界と人類の努力に逆行する軍事同盟強化を背景とした外交を行うのかが、今、私達日本国民に問われています。
集団的自衛権行使容認は閣議決定されましたが、自衛隊を海外で具体的に動かすためには今後16本から17本の法整備が必要と言われています。憲法9条を守り生かす運動は、まだまだこれからです。国民的な、世論と運動をもっともっと大規模に広げることを心から呼びかけます。
11日(金)、毎週金曜日に行われている関西電力姫路支店前行動(関金行動)が今日で100回目を迎え、参加させて頂きました。私は日ごろ参加できていないのですが、粘り強く運動に取り組んで来られた皆さんに本当に深い敬意を表します。歌、踊り、詩の朗読あり、大飯原発再稼動差し止め判決文まで読み上げられ、賑やかな100回目の記念行動となりました。安倍自公政権が原発を「重要なベースロード電源」と閣議決定し、それを最大のより所と根拠にして各電力会社は原発再稼動の準備を進めています。原発と人類が共存できない事は福島原発事故でいよいよ明らかになりました。日本共産党は、原発再稼動中止と即時撤退を求め、議会でも運動の場でも一致点での共同を大切にし力を尽くします。
関西電力姫路支店前を人間の鎖で囲みました。
姫路駅ピオレ前でも
夢前町で産廃処分場建設計画を進めている夢前興産㈱代表・小河興児が、「夢前町の自然を愛する会」の発行したビラによって名誉が毀損されたとして「夢前町の自然を愛する会」会長を被告として、損害賠償請求を求めていた裁判で、8日夢前興産㈱は「損害賠償請求権を放棄する」として裁判を一方的に終わらせました。「訴訟取り下げ」の場合は、原告、被告双方の同意が必要ですが、「請求権放棄」の場合は原告である夢前興産㈱が損害賠償請求権を放棄する事によって裁判を一方的に終わらせる事ができます。今回、夢前興産㈱が損害賠償請求権を放棄したという事は、事実上の「夢前町の自然を愛する会」会長の完全勝利で裁判が終結した事を意味します。
同日付で、「夢前町の自然を愛する会」は、夢前興産㈱の損害賠償請求権放棄を受け「夢前興産㈱の不当な訴訟提起であった事は明らかであり、引き続き夢前町の美しい自然を守り育てるため不適切な計画地での産廃処分場建設計画反対運動を大きく広げる」と、市政記者室で緊急の記者発表を行いました。
今回の夢前興産㈱と、以前に成臨興業㈱らが提起した訴訟は、夢前町での産廃処分場建設計画に強く反対する住民・日本共産党姫路市議団の反対運動を萎縮させるための不当なものであった事は明らかです。日本共産党は「不適格な計画地で、不適格な事業者による産廃処分場建設を認めるな」の、声と運動をさらに広げるため住民の皆さんと力を合わせて引き続き頑張ります。
裁判終了後、住民の皆さんに説明する姫路総合法律事務所の弁護士さん達。住民の皆さんが事実上の完全勝利に喜ぶ中、「このままやられっぱなしでいいのか!!」と、厳しい声も出ました。後日、弁護士も含め協議する事となりました。
日本共産党姫路市議団は7月1.2.3日と福岡県、佐賀県へ行政視察に伺いました。
1日、埋め立て地に建設され、メタンガスの発生によって爆発事故を起こしたエコパーク網干の爆発事故後の対策委員にもなっている福岡大学教授・松藤康司教授を福岡大学にお訪ねしました。福岡市は福岡大学と連携し、過去に埋め立てがされ嫌気性状態となっている埋立地に空気を入れる事によって準好気性状態にし、埋立地を有効活用しています。準好気性状態となった埋立地で貸野菜農園なども行っています。「福岡方式」として発展途上国にも技術指導をしているとの事です。
準好気性状態となった埋め立て地を公園として活用。写真は、精力的にご説明して下さる松藤教授。
福岡市の一般廃棄物処理場。処分場は、高台から誰にでも見える状態になっています。
2日。福津市による男女共同参画の取組みを視察。福津市では「男女がともに歩むまちづくり基本条例」を制定ししています。福津市の入札業者に対して、男女共同参画の取り組みの報告を求め入札評価の対象にするなどの徹底ぶりです。
午後からは八女市へ。八女市では建築技術の継承や伝統的な町家を保存するため、NPO、専門家、行政が一体となって伝統的町家や古民家を活かしたまちづくりを行っています。これまでも古民家をなどを活かした街づくりを行っている行政を視察しましたが、どこでも例外なく発起人は地元の町衆の熱い想いと行動力が行政を動かしています。
町家を活かしたカフエ。
3日、武雄市へ。武雄市の図書館はTUTAYAとスターバックスが入ったカフエダイニング式の図書館。5万人の街で年間来館者数92万人、貸し出し利用者数は17万人。名物市長の強引な行政手法には様々物議を醸していますが、図書館への市民評価は極めて高い結果が出ています。視察当日も市長自らが熱心にご説明してくださいました。市長は1日1冊は必ず本を読むという読書家という事です。早速、市長の著書「沸騰!図書館」を購入させて頂きました。PS…詳しい視察報告は「市議団ニュース」でご報告します。
武雄市図書館内。特別な許可を得て撮影させて頂きました。