平和憲法9条守る力 姫路から強く大きく
今週火曜日から4日間、新年度2015年度の予算要望ヒアリングを姫路市各局と行いました。私にとっては8回目となる予算要望ヒアリングでしたが、今回が最後となりました。日本共産党の予算要望項目は先輩議員達からの長年にわたる積み重ねによって300項目を超える予算要望書となっています。議員1年目の頃は何の事か理解できない項目がたくさんありましたが、議会へ送り出して頂いてからの市民運動や生活相談、議員団会議や議会論戦などを通じて、ようやく300項目にわたる要望の中身が理解できるようになりました。要望項目が一つでも多く来年度予算に反映されるよう引き続き頑張ります。
今年4月、日本共産党に「広畑製鉄所構内で無届でアスベスト付着建築物の解体工事を行っている。解体工事によって飛散したアスベストをかき集め、構内にあるピットに埋めて隠した」という情報が寄せられました。飛散していたアスベストを兵庫分析センターで分析したところ33%の高濃度の青色石綿である事が確認されました。通報者からの情報を労働基準監督署、姫路市関係機関に情報提供し、立ち入り検査を求めました。両機関による立入検査の結果、解体されている建築物からはアスベストは確認されませんでしたが(通報者は解体時にアスベストが飛散したと言っています)、解体されている建築物に隣接している建屋から劣化し飛散している青色アスベストが確認されました。解体された建屋とは隣接といっても、間仕切りはなく空間的にも作業工程上でも連動している建屋です。隣接建屋で確認されたアスベストは労基署の指導によってブルーシートで何重にも覆ってアスベストの除去作業は完了しました。今日からは、ピットに埋めて隠したとされるピットの掘り返し作業が始まっています。労基署は新日鉄に対し、ピットにアスベストが埋められているという前提で作業を行う事を指示しており、ブルーシートで覆い手作業での掘り返し作業を約30日間の行程で行うという事です。アスベストが飛散していたという事実そのものも大問題ですが、飛散していたアスベストをピットに埋めて隠したという事が確認されれば不法投棄も含め重大な法令違反です。今後、新日鉄には同様の事態が起こらないよう構内建屋のアスベスト使用状況の総点検が求められます。
現場で飛散していた平均含有率33%の青色アスベスト
26日付神戸新聞が姫路市での子ども医療費無料化について「来春までに市がどのような答えを導き出すのか、市民の注目が集まる」と報じました。明日27日から4日間、姫路市当局との来年度予算要望ヒアリングが始まります。来年度からの中3までの子ども医療費無料化実現に向け市当局にしっかり要望を行います。
下図は、年1回行われる定期健康診断で異常有りと指摘された生徒の受診率です(姫路市立小学校)。この20年間で全ての診断分野で受診率が低下しています。受診率低下の大きな要因の一つとして、若い子育て世代で低賃金の非正規雇用が広がっていることが挙げられています。親の経済的事情によって子ども達が必要な医療を受ける事ができないという事があってはなりません。
定期健康診断後の疾病異常者の受診状況(日本共産党姫路市会議員団作成。出典資料・姫路市教育委員会)
以前からブログでもご報告してきましたが、夢前興産㈱は夢前産廃計画林地開発許可申請書の中で①水利権者②漁業権者③共有土地名義者からのそれぞれの権利者から同意を取得しているとして県に申請書を提出しています。しかし、7月4日に県が地元から聞き取りをした結果、地元のそれぞれの権利者は「同意はしていない」と、県の聞き取りに答えています。県は、地元からの聞き取りの結果を受けて夢前興産㈱に対し2回にわたり補正報告求めていますが、夢前興産㈱からの回答は納得できるものではありません。詳しくは「.林地開発許可申請書補正報告」を。青字をクリック。
①の水利権者について夢前興産㈱は「組合は存在しないものだと認識していました」と県に対して回答していますが、河川管理課の台帳では「穴渕井堰水利組合」という水利権者が正式に登録されています。つまり、穴渕井堰水利組合との同意がなければ水利権者との同意を交わしたという事にはなりません。
②の漁協との同意については、夢前興産㈱は「漁協と協議を行い、協議記録簿に組合長が記名捺印しているから理解を頂いていると解釈している」と回答しています。しかし、地元漁協関係者は「協議はしたが、同意はしていない」と言っています。協議を行ったという事と同意を得たという事は全く意味合いが違います。この点については、再度、県による地元聞き取りによる事実確認が必要です。
③の共有土地名義者の同意については、土地所有者の同意が得られていないわけですから、夢前興産㈱が云う「図面を変更して訂正します」というのは当然の事です。
今日の県への申し入れでは●「同意」が得られるまでは繰り返し指導をする事●夢前興産㈱からの回答のみをもって県は判断するのではなく、夢前興産㈱からの回答を地元権利者に報告し、双方からの意見を聞いた上で事実認定を行い判断する事。の2点を申し入れました。ただし、これらの過去に行った協議、同意等は、不適正処理を繰り返し行い許可取消しとなった成臨興業㈱が行ったものであり、あくまでも優良な企業による産廃建設というのが地元住民の当時の協議、同意の前提です。この前提が現在は覆っているわけですから、県は手続きを最初からやり直すべきです。
23日。地元住民6名、杉本県議と県民局へ(了承を得て写真掲載しています)。産廃反対運動が大きく広がる中、事業者が誰であろうと事実上地元権利者からの同意取得は不可能です。
日本共産党姫路市議団が発行する2014年第3回姫路市議会報告ができました。市内に約6万枚配布します。青字部分をクリックしてご覧下さい。
19日午前、姫路労働会館で全労連加盟「西播地域ユニオン労組」の定期総会が開催されました。結成当初から約17年にわたり執行委員長を務められた、より梅委員長が副委員長に退かれ、後任として大西新委員長が選出されました。「西播地域ユニオン労組」は、一人からでも加入できる労組として、西播地域の組織化されていない労働者にはなくてはならない存在であり、これまでおそらく数百件の駆け込み労働相談を扱ってこられたと思います。私も団体交渉の場などにも同席したことがありますが、どんな相手であれ淡々と理詰めで追い詰める「より梅節」は見事なものです。私も組合員の端くれですが、大西新委員長のもと労働者の要求実現のため微力ながら力を尽くします。
19日午後、赤穂市民会館で、赤穂福浦産廃処分場計画予定地の調査報告会が行われました。報告者は夢前産廃計画でも大変お世話になっている国土問題研究会です。下図は処分場計画地のルートマップですが、断層の働きによって地盤がずれているのが一目瞭然です(赤色部分)。断層破砕帯の幅は最大で4mにもなります。報告者は「博物館にもっていって標本にしたいような断層」と言われていました。「全国都市清掃会議」の指針では、地質・地層とりわけ断層上でのリスクについての指摘がされていますが、全ての条件に適していない事が国土問題研究会の報告で明らかになりました。計画地が産廃処分場として不適格である事は明確です。