平和憲法9条守る力 姫路から強く大きく
30日、赤穂市民会館で「赤穂の環境を守る会」の定例会が開催されました。数日前に「赤穂の環境を守る会」の方から、夢前町での産廃反対運動のこれまでの取り組みなどを話して頂けませんか?と、依頼がありました。早速、夢前町の皆さんにお伝えしたところ、快く引き受けて下さいました。
スライドを使った学習会では、全国各地の産廃処分場の実態を写真や動画で写すたびに会場からはどよめきの声があがりました。また、姫路市の例を引き合いに、「市民からの不法投棄通報や、産廃事業者の大規模不法投棄など違法行為が明らかになっても行政は全く動かない。ここまで行政が頼りにならないとは思わなかった。作らせてしまったらおしまい。」などの報告がされました。スライドショー終了後は夢前産廃反対運動の件で質問が集中、夢前住民の方が丁寧にお答えし、今後も、情報交換や反対運動の連携などを行っていく事が確認されました。
赤穂民報は、「処分場計画地内に断層破砕帯」と大きな見出しで、解り易く報じています。
28日夕、姫路駅プリエ前で特定秘密保護法案に反対する弁護士や労組、市民らが、マイクで訴え、ビラ配布を行いました。11団体30名が参加し、マスコミ各社も取材に訪れました。
26日には特定秘密保護法案が衆議院で強行採決され、27日には、日本版NSC法案も採決されました。安倍首相は「日本版NSC法案はアメリカとの情報共有が目的で、アメリカから情報を得るためには特定秘密保護法が必要」と繰り返し国会で答弁しています。アメリカはイラク戦争で日本の自衛隊を海外に派兵させるため、嘘の情報を日本側に提供しました。日本政府は嘘の情報を提供された総括と反省もなく、現在、アメリカから盗聴されていた事実についても何ら抗議をしていません。
安倍首相は特定秘密保護法案と日本版NSC法案を一体で進めています。、その先に待っているのが、安倍首相が内閣法制局長の首をすげ替えてまで憲法解釈を変えようとしている集団的自衛権の行使です。つまり、アメリカが海外で行う戦争に日本の自衛隊も参加し武力行使ができる国づくりです。今、日本は大きな岐路に立っています。国民が政府をしっかりと監視しおかしな事には声を挙げていかなくてはなりません。良識の府である参議院で法案を否決に追い込むためさらに運動を強めます。次回宣伝行動日は、12月2日(月)姫路駅プリエ前18時~です。多くの皆さんのご参加を呼びかけます。
夢前町で産廃処分場建設計画をすすめている夢前興産㈱が、「夢前町の自然を愛する会」が発行したビラによって名誉が毀損されたとして「会」の会長を相手に損害賠償を求めている裁判で、27日、神戸地裁姫路支部で第6回目の原告、被告双方からの準備書面提出が行われました。また、本件事案の様な「名誉毀損裁判」は大変稀なケースらしく、原告、被告双方の争点がかみ合わないため、裁判所側がわざわざ争点整理案を原告、被告双方に提示し、争点整理案に沿って裁判を進めていく事も、本日確認されました。
兵庫県林地開発要綱では「周辺自治会との良好な関係を損なわないように努めなければならない」と記載されていますが、残念ながら夢前興産㈱にはその様な真摯な努力が見られません。少なくとも現在の様な状態であれば、森林を切り開き産廃処分場を建設する事を認めないのは、住民感情としても当然の事です。
今日も夢前町からたくさんの住民の方が裁判傍聴に来られていました。裁判後、担当弁護士らは、共産党市議団への名誉毀損裁判を引き合いに出し「訴えられた事で萎縮するのではなく、運動を強めて行く事が裁判勝利の道を開く」と住民らを励ましました。
本日26日夕、自民、公明、みんなの党が特定秘密保護法案を強行採決しました。共産、民主、社民は反対、維新の会は退席しました。法案は参議院に送られます。姫路市では17日、21日に続き28日18時より姫路駅プリエ前で労組、弁護士、市民団体などを中心に「特定秘密保護法案反対行動」を行います。国民の半分以上が反対し党派の違いを超え、日弁連、新聞協会など法律家、著名ジャーナリストからも強い反対の声が挙がっています。稀代の悪法を「良識の府」である参議院で否決させるため姫路からも声を挙げましょう。多くの皆さんのご参加をお待ちしています。
23日、地元住民と、千葉工業大八尋信英助教のご協力も頂いて、宮ヶ谷処分場周辺及び夢前処分場計画地周辺の水文調査などを行いました。宮ヶ谷処分場直下の宮ヶ谷池は、全ての水を抜いており底部が下写真の様に露になっています。宮ヶ谷池の水は、処分場から排出される水と、下流にある地下水からポンプアップした水を貯留し、貯留した水を下流域の田畑に供給しています。この時期は、下流域の田畑に水を供給する必要がないため宮ヶ谷池には下流地下水からのポンプアップがされていません。そのため宮ヶ谷池の水は空になった状態です。これまでもお伝えしてきました様に、宮ヶ谷処分場では不法投棄が繰り返され大量の搬入不可品目が確認されています。本来であれば、これだけの大規模不法投棄が明らかになれば環境保全上の影響を姫路市が率先して調査しなければならない立場にあるにも関わらず、姫路市は四角四面の調査しか行っていません。「住民福祉の増進」が自治体の最大の使命である事を姫路市は深く自覚すべきです。住民は、自らの命と暮らしを守るため立ち上がっています。
宮ヶ谷池では不法投棄された金属くずの影響なのか、わずかに流れている水の通り道が赤茶びた鉄の錆びた様な色に変色しています。
油の様なものも浮き出していました。
底部は、真っ黒なヘドロの様な物が相当深くまで堆積しています。自然由来のヘドロなのか、自然由来ではない処分場からの影響を受けたものなのか。いずれも、今後の分析結果で明らかにします。
夢前町では、計画地から流れ出てくる水、処分場周辺の表層水、地下水を専門機関に水門調査として提出し水文調査の結果から水の流れの分布を把握します。また、仮に処分場が建設されたとしても、安定型処分場に搬出される廃棄物は化学変化しないというのであれば、本日行った水文調査との違いはないはずです。
計画地をバックに井戸水を採取。
悪質事業者の逃げ得と、行政の不作為は決して許しません。
住民は、処分場建設差し止め裁判も視野に「処分場は作らせない」「作らせたとしても止める」と勝つまでたたかう気迫で運動を進めています。