月別アーカイブ:2015年7月

夢前産廃計画・夢前興産㈱に申請却下処分

 29日、兵庫県中播磨県民センターは、夢前町で産廃処分場建設計画を進めている夢前興産㈱から提出されていた林地開発許可申請を却下処分にしました。却下理由は→夢前興産・申請却下処分

 県は却下理由として①土地所有者の同意②水利、漁業権者との同意が整っていない事を主たる理由としています。

 ①については、当該計画地は平成26年10月に裁判所から処分禁止仮処分の命令がされています。というのも、申請者である夢前興産㈱は当該計画地に地上権は設定しているものの土地所有者ではなく、現在の登記簿上の土地所有者は成臨興業㈱及び夢前興産㈱の前代表者(個人名義)になっています。従って、林地開発申請者である夢前興産㈱は土地所有者である前代表者からの同意を得ることを県要綱によって求められています。

 しかし当該計画地は処分(権利行使)禁止の仮処分命令が裁判所から命じられています。処分禁止を裁判所に求めたのは成臨興業㈱です。前代表と成臨興業(株)が土地の権利を巡って内輪で争っていることが伺えます。

 姫路市は土地買取を表明していますが、裁判所の判断が当該計画地の所有権について前代表者とするのか成臨興業㈱とするのかで状況が大きく変わってくることも考えられます。

 ②については、兵庫県が林地開発許可事務取扱要綱(兵庫県制定)にある水利権者、漁業権者の同意がなければ林地開発申請を却下するという判断を示したというのは住民運動の大きな成果です。兵庫県が「要綱」を履行しない事を理由に却下処分をした事は、今後の林地開発を伴う産廃処分場建設計画にも前例として大きな影響がある様に思います。 

 申請は却下されたものの、事業者が産廃処分場建設計画に意欲を示している事は事業者からの報告書でも伺えます。再び申請してくる事も十分に考えられます。複雑な状況になってきましたが、これまでの経過を見ての通り決定打は住民運動です。引き続き産廃建設計画が完全撤回されるまで力合わせて頑張りましょう。

姫路駅北にぎわい交流広場の使用取消について

 7月24日に姫路駅北にぎわい交流広場で労組らが主宰した「姫路駅前文化祭」が、姫路市による「使用取消命令」によって開始2時間後に突如中止させられました。

 主催者側の話によると当日ステージでは三味線を使った「面踊り」で安部政権を風刺したり、一部では「安倍政治を許さない」と書いたポスターを掲示したりビラ配布も行っていたという事です。主催者らはポスターやビラ配布については、当日に市側(管理委託会社)から注意を受け取りやめたとの事です。それにも関わらず市側は、安倍首相の面を被った面踊りに対して「公序良俗に反する」、安倍首相批判を「個人批判」として、残り1時間の使用許可を取り消しました。

 市側は後に「公序良俗に反する」のではなく、にぎわい広場の設置目的である「くつろぎとにぎわいの空間を提供・・に反する」と、取消処分の理由を変えているようです。それもそのはずです、政権・首相批判を市側が言う「公序良俗に反する」「個人批判」では、明らかに表現の自由の侵害だからです。主催者らの政権・首相批判の仕方についても、三味線と面踊りで「安倍政権はNOだ!」と、日本伝統文化を用いた表現であって、その表現の仕方も「公序良俗に反する」ものではありませんでした。

 当日市側の使用取り消し命令によって、主催者側の催しは途中使用制限されたわけですが、後のNHK番組で市側は「注意をした」と、ここでも言い回しが随分と変わっています。姫路駅北広場の使用規約にある「使用の制限」「使用の取り消し」のどこをどう読んでも催しを取り消し処分できる文言はありません。当日の使用取り消し命令が、使用規約のどこに該当するのか、また当日の使用取消しが「処分」だったのか「注意」だったのかも、今日の市への聞き取りでは定かな返事はありませんでした。現在処分理由を求めている所です。

 文化は歴史的にも権力を風刺する手段として用いられてきました。ベートーベン、チャップリン、歌舞伎などもそうです。表現の自由が保障されていない時代には、文化を用いた権力風刺は権力側からの弾圧の対象になっていました。憲法で表現の自由が保障されている現代において駅前広場での権力風刺の文化行為が「公序良俗に反する」というのは論外としても、駅前広場の設置目的である「くつろぎとにぎわいの空間の提供・・」に反するという姫路市の文化レベルと憲法観にも驚く。

 今週中にも日本共産党姫路市議団が事実確認後、市へ抗議を行うそうです。

姫路駅北広場使用規約 ←青字クリック

http://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/2023697171.html ← 「注意した」NHK番組動画

姫路でも戦争法案反対行動が次々と

  猛暑となった週末から日曜日にかけて、姫路市内でも「戦争法案廃案」を求める抗議行動が次々と行われました。

24日(金)姫路駅前文化祭&戦争法案反対行動

 25日(土)姫路駅ピオレ前 日本共産党女性後援会 

  26日(日)網干狭間公園 憲法9条守る西姫路の会

横断幕真ん中でなんとか顔出してる人・・子ども違いますよ。大脇かずよ元市議も参加。

 若者や戦争体験者らが次々とスピーチ

  私からは、「国政で日本共産党の議席を大幅に増やして頂いた事によって審議時間が増え戦争法案の違憲性と危険性を明らかにする事ができた。参議院でも徹底審議で廃案にしていく。国民運動でも安倍政権をさらに追い詰め、参院で戦争法案を必ず廃案に。8月は沖縄基地建設問題、原発再稼働、労働者派遣法の大改悪、TPP交渉の大筋合意など、各分野のたたかいも正念場を迎える。どの分野でも民主主義の破壊、若者をモノのように使い捨てる政治、食料をアメリカに売り渡す政治は、根っこの部分でやっていることは戦争法案と同じ。安倍政権を打倒するまで共に頑張りましょう」と、訴えさせて頂きました。

集会後、宣伝車とハンドマイクを使って若者らが力強く「戦争やめろ!」「安倍やめろ!」と網干地域を約1時間デモ行進。集会には約140名が参加。

次回は「戦争する国づくりストップ!はりま共同センター」主催による宣伝行動が8月6日(木)午後6時~ 姫路駅ピオレ前で行われます。多くの皆さんのご参加で安倍政権をさらに追い詰めましょう。

建設常任委員会 中播磨管内視察

 建設常任委員会の管内視察で、23日の中播磨管内視察に続き24日は太子、上郡、佐用など西播磨管内を視察。

 ご存知の通り佐用町では平成21年の台風9号による豪雨災害で18名の死者を出すなど甚大な被害となりました。台風9号による最大時間雨量は81mm、24時間雨量は326mmと、過去最大を更新するほどの集中豪雨となりました。平成21年度から始まった千種川及び佐用川などの災害復旧工事は佐用町から上郡町にかけて堤防のかさ上げ、川底掘削、川幅拡幅など総延長約55kmの区間で行われ今年度27年度でほぼ完了する見込みです。(総事業費約222億円)

 被害の大きかった久崎地区では川幅を最大で25m拡幅(写真下)。河川復旧工事の基本的な考え方として、千種川最下流赤穂市付近の河川流量容積を基準に、それを上回らないよう上流に向け河川拡幅、川底掘削、堤防かさ上げを行うという事です。当たり前の事ですが、上流の河川流量容積が下流を上回ってしまえば下流で河川氾濫が起こるからです。

千種川水系災害復旧工事  ←青字クリック

  豪雨対策は、豪雨を流す対策と溜める対策が同時に必要とされています。佐用水害の大きな特徴として、土砂崩れなどによって発生した流木が 河川橋脚などに引っかかり河川の流れを大きく変えてしまった事も挙げられています。当時、流木の切り口を県の委託機関が調査を行っていますが、土砂崩れによって根こそぎ流れてきた流木もあれば、森林に放置されていた切捨て間伐の流木も相当量(3割程度?後日確認)あったと報告がされています。現在、安い外材の輸入によって、国内木材が売れなくなり伐期を迎えたスギやヒノキがうっそうと森林を埋め尽くしています。間伐を行わない森林は日光が入らなくなり下草が生えず土砂崩れを誘引します。間伐を行った森林では、間伐した間伐材が売れないため森林内には切り捨て間伐が大量に放置されたままとなっています。 ご存知の通り、森林には多面的な機能があり、豪雨を溜める治水機能もその一つです。人が一度手を入れた森林は人の手によって管理しなければ自然の摂理が大きく狂ってしまいます。

 いま地方政治では、地方創生が大きな目玉となっていますが、自民党が進める呼び込み型と開発型の地方創生ではなく、地域の地場産業を活かした地方創生こそが必要です。TPP交渉も8月の大筋合意が報道されていますが、農業をアメリカに売渡しては国土の保全も地方創生もありえません。昨日から神戸新聞の連載で宍粟市の林業再生も連載されています。しっかり学んで県政にも活かしたいと思います。

建設常任委員会 中播磨管内視察

 県議会建設常任委員会の管内視察が行われ、本日23日は地元の中播磨管内を視察しました。小谷ダム(豊富町)や、兵庫西流域下水汚泥広域処理場(網干)は始めて伺いました。また、地元住民の懸案にもなっている県発注公共工事の事業概要・進捗状況なども主な工事に限定して県職員から説明を受けました。詳しくは下記青文字をクリックして下さい。地元の事でもまだまだ知らない事が多くいい勉強になりました。明日24日は西播磨管内へ。

姫路西バイパス姫路西ランプから臨海部を結ぶ広畑青山線のトンネル工事。トンネルを掘っている山は、英賀城を攻める織田勢が「おらが天下」と言いいながら攻勢を掛けていた由来で「俺天下山トンネル」となったそうです。写真上の「俺天下山トンネル」の文字は八幡小と夢前中の生徒が書いた文字で、銘板として写真下のトンネル上部(南側と北側)に掲げられるそうです。

船場川調節池等整備事業

城東線河間道路拡幅工事

船場川線博労道路拡幅工事

船場川飯田工区治水対策河川工事

県道太子御津線バイパス道路整備(茶ノ木踏切)

県道広畑青山線バイパス道路整備(俺天下山トンネル)

姫路市内でも「戦争法案反対・安倍やめろ!!」行動計画が続々

 共産党・志位委員長は共同通信社の講演で「反対する国民の声が7、8割の圧倒的多数になり内閣支持率が2割台に落ちれば、安倍政権は立ち往生して採決不能になる」と強調。安倍晋三首相がテレビ番組で、法案を火事に例えて説明したことに対し「戦争を火事に例えること自体が成り立たない。説明不能になっているのは誰の目にも明らかだ」と批判した。

姫路市内でも戦争法案反対・安倍やめろ!行動が次々と計画されています。姫路からも戦争法案反対・安倍やめろ!の声を強く大きく。一人でも多くの皆さんのご参加を。

7月24日(金)17時~20時 JR姫路駅北キャッスルガーデンステージ「戦争法案反対 7・24文化祭」

7月26日(日)9時~ 狭間公園(網干市民センター東隣)憲法違反の「戦争法案」NO!西姫路住民集会

戦争法案反対行動ビラ ←案内ビラ

 

 

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