日本共産党姫路市議団ニュースができました

日本共産党姫路市議団がニュースができました。夢前町での産廃施設建設計画は事業者と代表者が次々と入れ替わり大変複雑な様相となっています。市議団ニュ-スでは、成臨興業㈱のこれまでの違法行為の数々を明らかにし、成臨興業㈱・夢前興産㈱前代表と夢前産廃計画とのこれまでのかかわり、また前代表が現在、夢前産廃計画にどのようにかかわっているのかを姫路市に徹底調査するよう要望しています。

市内に数万枚単位で配布します。ビラ配布にはいつも大変苦労しています。ご協力いただける方連絡お待ちしています。

 

成臨興業㈱の違法行為を徹底追及

21日は兵庫県の出先機関である西播磨県民局(上郡)と中播磨県民局(姫路)へ、22日は兵庫県本庁(神戸)へ聞き取りと資料請求のため伺いました。成臨興業㈱がこれまで行ってきた重大且つ明白な違法行為である「加西市大規模不法投棄」「山特金属くず不法投棄」「宮ヶ谷最終処分場での大規模区域外投棄」などについて、県のこれまでの対応と今後の対応について、また成臨興業㈱の違法行為に至るまでの経緯と、違法行為発覚後の対応等について、かなり踏み込んだ聞き取りと資料開示がされました。県党副委員長の堀内照文さんと杉本ちさと県議も同行しました。

兵庫県本庁 日本共産党控え室

加西市大規模不法投棄と宮ヶ谷区域外投棄について(杉本ちさと県議ブログより)

日本共産党・杉本ちさと県議のブログより以下抜粋しました。

8月9日、兵庫県議会政務調査会で、農政環境部の環境整備課に対して成臨興業と岸本木材による産業廃棄物不法投棄問題で、兵庫県が国指針と反する行政を行っていると追及しました。 以下がその概要です。

成臨興業の区域外不法投棄について

杉本県議  

 成臨興業が姫路市宮ヶ谷の処分場において、森林法に違反して、許可区域外に不法投棄していたことが明らかになっています。 県庁と県民局が 4月に調査にいった。 その後違反に対してどのような対応をしているか。 また、その時点ではじめて区域外投棄を確認されたようですが、それまでも立ち入り調査をするなど、森林法にもとづいてやらなければならないことがたびたびあったと思うが、キチンとやられていなかったのではないか、おこたえください。

谷口 森林保全室長

宮が谷の許可区域違反不法投棄について、今年4月17日現地に入って、不法開発を確認した。現地で、成臨興業の社長が行政指導に素直に応じるということで、まず、現地の違法箇所の区域を特定するための測量。違反行為者、現認者の調査、不法開発森林の面積、当該用地の所有権、貸借権の調査。 開発行為の状況、盛り土の勾配、たかさ、排水施設、構造物の設置状況の図面の提出等、口頭で指示をした。復旧計画の提出を成臨興業に求めた。 復旧計画書に問題がなければ、それをすすめることにしている。

現地の立ち入り検査だが、県は、砕石法とかかわる県土整備と連携してパトロールをおこなっている。 林地開発と共同で森づくり指導巡視員が県民局にいて、現地を確認している。 パトロールの状況は、住んでいる人に迷惑になっていないか、土砂の崩壊など中心にみている。 許可の内容とか、土地の利用の確認などにおいては若干手抜かりのところがあったようです。

杉本県議  

手抜かりがあったと認められましたが、重大な瑕疵だと思います。 復旧計画書は提出されていますか。

谷口森林保全室長  

行政指導で求めていた資料はすべて、適正な状態で提出されている。現地は確認して、今後は、業者を指導していく。

杉本県議  

人工衛星画像が県民局にもあるが、平成7年か8年ごろからすでに区域外が認められている。 溝もつくられている。水路があり、構造物も設置されており、意識的に区域外に投棄していることは明らかです。 行政指導ですまして、現状復帰させる対応だが、このような行政の対応はおかしいと指摘しておく。引き続いて議論していく。

加西市の産廃不法投棄について

杉本県議  

加西市に、成臨興業が岸本木材といっしょになって、平成17年ごろから不法投棄が行われていたことが、兵庫県の環境整備課で応対記録票として残っています。県会議員がくちききをしてこられたということも明らかになっている。改善計画書や始末書も出されたが、改善計画書によると平成20年には撤去しないといけないということになっていますが、その後どうなっていますか。

春名環境整備課長  

加西市の件について、当初20年でしたが、時間はかかったが、本年7月11日に、現地にて、県民局と環境整備課で廃棄物が全部撤去されていることを確認した。それに基づいて7月末に撤去完了報告書を岸本木材と成臨興業から提出させ、受理しております。 7月26日にでています。

杉本県議  

不法投棄、産廃について、県が指導していると思うが、どこにどのように処理しているのか、運ばれたか、マニフェストはでていますか。

春名環境整備課長  

ただ今、撤去完了報告書とか、マニフェストがでておりますので、実際にそこに廃棄物がいっているのか確認をしているところです。

杉本県議  

安定型か管理型か、どちらで処理されていますか

春名環境整備課長  

どこにもっていったかとか、業者名はちょっとあれなんですが、木屑とか管理型になるものは、木屑として売却されたとか、金属くずについても、きちんと売却して有価物として売られたというふうに、報告書のなかではなっています。 瓦礫類などは安定型を処分する場所にもっていったときいています。

杉本県議  

その資料をいただけますか。

春名環境整備課長  

また、資料をもって説明させていただきます。

杉本県議  

不法投棄の撤去は平成20年に完了する計画になっていたのに、今25年。5年間ものらりくらりとやっていた。県の産廃行政のありかたについて、なぜ、警察に告発しないのか、なぜ、行政処分を課さないのか。その理由を教えてください。

春名環境整備課長  

加西の事案は、告発ということ、行政処分も含めてですが、私どもが認知した時点では、搬入がストップしたことと、生活保全上、特に支障がある状況がこれ以上拡大するような状況ではなかったということ、是正の可能性があった、関与した人間等から撤去しますと報告がでていたので、適正処理をする見込みがあったから、行政処分でなく行政指導をした。

杉本県議  

県の適正処理事案のマニュアルには、10t以上の不法投棄が確認されれば警察に通報することになっていますが、これされてないですね。

春名環境整備課長  

通報したかどうかは、一般的には電話でするのですが、文書ではしないので、県が当時通報したかどうかということは、記録には残っていない。通報したかどうか不明です。

杉本県議 

 国の行政処分の指針がでている。 この内容をみると、明らかに兵庫県の対応は間違っていると思うが、どうおもうか。

春名環境整備課長 

 行政処分の指針のなかで行政指導というところでは、法的効果を有する行政処分を行わない結果、違反行為が継続し、生活環境の保全上の支障を招くという事態を回避されなければならないところであり、いうようなくだりがあり、一概に行政指導を否定しているのでなくて、今回の事案は、廃棄物の搬入行為がすでに停止されている、生活環境の保全上の支障の拡大を招くおそれがないということから、行政指導で対応した。

杉本県議  

明らかにまちがっていますね。 新聞報道にあるように、当時から山特の金属くずの不法投棄がされていた。加西市にもこの金属くずがあります。山特だけでなくて、様々な不法投棄がおこなわれており、森林法違反も区域外もこの時期にすでにやっている。 夢前町で大きな産廃処分場をつくろうとしている事業者は、違法行為を去年1年間だけで15回も行政指導を受ける違法行為が確認されている、そんな事業者です。不法行為が広がらないということを理由に、行政処分を行わなかったということは、まちがった対応だと改めて指摘をしておきたいと思う。

様々な違法行為が繰り返されていることが明確になっているが、この原因をつくったのは、兵庫県が温存をしてきたことにあると思うのですが、これについてはどうですか。

春名環境整備課長  

 山特、森林法違反ありますが、 当時の加西の案件の段階では、県の環境課は情報はもっていませんでしたので、加西では搬入が停止されており、生活環境保全上の支障の拡大がないということで行政指導で対応した。

杉本県議  

これは後で議論するが。 知らなかったから、それで通るという話しは通用しないです。厳然たる処分をしなさいということになっているのに、知らなかったからそんな悪いことをしていることを知らなかったから、行政処分で済ましたということ自体が、今日の大きな不法行為を繰り返している事業者をつくりだしてきた要因になっているということを指摘しておきます。

名誉毀損裁判

20日、神戸地裁姫路支部で夢前町の自然を愛する会会長と日本共産党姫路市議団を被告とする名誉毀損裁判が開かれました。前回の裁判で、我々被告側は、原告側(成臨興業㈱「代表 岩田孝成」と同社前代表 岩田慎也氏)に対して展開検査日報の提出を求めていました。これに対し、原告側代理人弁護士らは、「展開検査日報を破棄してしまった」と述べ、次回の裁判日までに展開検査日報を破棄した経緯を原告らに確認し陳述書として提出すると裁判官に述べていました。しかし、今日の裁判では展開検査日報が破棄された経緯についての陳述書は提出されませんでした。次回の裁判日までに展開検査日報が破棄された経緯についての陳述書を再度求めました。

安定型最終処分場では、展開検査は最も大事な作業の一つです。というのも、安定型処分場というのは素掘りの穴に直接廃棄物を埋め立て、排水処理をしないまま処分場からの浸透水は直接に河川に放流されるという施設構造になっています。ですから安定型廃棄物以外の廃棄物が処分場内に混入・安定品目に付着していた場合などは厳密な展開検査によって分別しなければなりません。安定型処分場で展開検査をしなければ環境への影響は計り知れません。

廃棄物の処理及び清掃に関する法律では、展開検査日報について「3年間備え置かなければならない」となっており、これに違反した場合には維持管理記録及び閲覧義務違反となり30万円以下の罰金刑となり産廃処理業の取消し処分である「欠格要件」に該当します。産廃処理業許可権者である姫路市にもこの事実は伝えてあります。姫路市は違法行為については、法にもとづき直ちに刑事告発を行い、刑が確定した場合には速やかに産廃処理業の取消し処分を行うべきです。

今日は約30人もの傍聴者で満席となり全ての傍聴者が入室できませんでした。心強い限りですありがとうございました。次回はより広い別室での裁判を裁判官に求めます。多くの傍聴をお待ちしています。写真は裁判終了後に裁判の解説をして下さっている我々被告側の弁護団です。(姫路総合法律事務所・正面左から竹嶋・園田・石塚・前田の各弁護士)

夏休み

四国にある西日本最高峰の石鎚山(1982m)から笹ヶ峰(1856m)を縦走しました。通常は3泊4日のコースなのですが、1日目は8時間、2日目は9時間、3日目は4時間を歩き、2泊3日の行程で縦走しました。スタート地点の山頂成就駅からゴールになる下津池バス停までの総延長歩行距離は40km以上にもなり、四国では屈指の大縦走コース。眼下には海と山の大パノラマが広がります。

1日目、天狗岳山頂。 左奥にかすんで見えるのが笹ヶ峰です。ここから笹ヶ峰を目指します。

天狗岳から東側は難所の岩場が続きます。

天狗岳に沈む夕日。伊吹山より

2日目。伊予富士を通過したあたりから積乱雲が広がり始めました。四国では長らくまとまった雨がなく沢の水が枯れており、給水に苦労しました。結局この日も雨は降らず。

夜の気温は18℃。テントの中は寝袋に入ってちょうどいい位。

3日目。ゴール地点となる下津池バス停についたものの1日4本のバスしか走っておらず2時間まち。付近の川で行水をしながら体を洗いました。冷たい川の水は、汗まみれの乾いて疲れた体には最高に気持ちいい。きつい縦走でしたが、山はきつければきついほどいい。もちろん装備と体力は万全で望んでいるつもりです。またどこかいい山を見つけ登りたい。

 

兵庫県警・成臨興業㈱不法投棄について「捜査は終結していません」

8月8日。兵庫県議会政務調査会が開催されました。日本共産党の杉本ちさと県議は、限られた短い時間ですが警察本部生活環境課へ質疑を行いました。生活環境課は、成臨興業㈱が書類送検された事について「いろいろと調査をしている段階で、捜査は終結していません」と答弁しています。成臨興業㈱が書類送検された「山特金属くず事件」はほんの氷山の一角です。廃棄物行政、廃棄物事業への信頼回復のためにもこれまでの重大な違法行為が誰の指示によって行われたのか等、違法行為の全容解明が警察には求められます。

兵庫県議会政務調査会  警察本部   2013.8.8  

 産廃について成臨興業に対する捜査について(テープ起こし)

 

杉本県議→ 今年6月29日新聞報道 成臨興業と山陽特殊製鋼 2社と役員2名不法投棄で書類送検した。 もう少し詳しく教えてもらえませんか

 

三串生活環境課長→ 書類送検しました。 鉄が含まれているかどうかで、見た目で鉄が入っていること、双方とも認めています。 あと、いろいろと調査をしている段階で、捜査は終結していません。捨てられた場所、検証を、掘り起しとかまだ継続中で、まだ全部が終わったということではございません。

 

杉本県議→ 加西市の不法投棄 平成17年から20年にかけて、青野ヶ原の自衛隊の駐屯地の前に、私も行ってみてきましたが、成臨ともう1社によって不法投棄がされている、兵庫県環境整備課にデーターがあります。 そこには鉄くずがはっきりと捨てられているのですが、警察は、ご承知でしょうか。 

 

三串生活環境課長→ 操作の関係で、どういった状況かとかは、 県の方とも連携しています。 うちの生活環境課から出向していますので、そことよく連携していますので、捜査のことは控えさせていただきたいと思います。

 

杉本県議→ 産廃の違法行為が繰り返しおこなわれていることが、地域の住民の安全と環境を脅かしていくということにつながっています。 夢前町に産廃処分場建設計画がもちあがっているのですが、夢前川はサンショウウオが棲息するなどきれいな川で、夢前町住民は大変心配をされています。 事業をやろうとしている事業者が繰り返し不法投棄をあちこちでやられている。 取り締まりがされていない。 違法行為ははっきりしているのに、行政処分がされない実態があります。 そのなかで、警察の果たす役割が極めて重要と思っています。 県全体で不法投棄に関する事案はどれくらいあるか。

 

三串生活環境課長→ 以前は大型に組織的にあった。県外からもあって問題になり、法規制が厳しくなって、大きな産業廃棄物不法投棄は減ったというのが現状です。今年6月末で、36件検挙しています。 前年に対して38%増加している。プラス10件。 不法投棄と野外焼却があり、不法投棄は6件、野外焼却27件、 野外焼却が増えています。 このあいだ、解体した家屋を、解体業者がすてており検挙しました。 ブローカーがなかに入ってきている。ブローカーはブローカーとして最終的には処理代をおしんで不法投棄をする。 繰り返しているということがありましたら、我々と県と行政と連携しまして、継続的な取り締まりをやっております。

 

杉本県議→ 取り締まりを強化されていて、件数も増えているということですが、住民の不安、環境への影響は、不法投棄を繰り返しやっている事業者が温存されることによって、さらに深刻になっていきます。 私たちはそれを目の当たりにしています。キチンとした取り締まりで、こういったことが2度とおこらないようにやっていただきたいと要望します。