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産廃反対署名 11万9千5百筆

16日、夢前町の自然を愛する会の総会が開催されました。総会の報告で、この間の姫路駅前、芝桜祭りで集めた署名数などが報告され、累計で約11万9千5百筆の署名になったという事です。姫路駅前、芝桜祭りで署名集めに回られた方の顔は真っ黒に日焼けしています・・。引き続き、署名集め、科学的調査、行政交渉などを強めて行く事が確認されました。

また、今日は総会の中である方が「署名集めに協力した自治会長が、署名集めに協力したのに、自然を愛する会から礼の一言もない。と言われた」という発言をされました。
それに対して、「自分達の事やろ、何を言うとんや!」と、不断は温和な方が一渇されていました。
全くその通りだと思います。「国民の自由や権利は、国民自身の不断の努力によって保たなければならない(憲法12条)。水戸黄門などの公権力や、ドラえもんの様な不思議な力をもったロボットが国民を守ってくれるわけではない」と。言われた憲法集会での安斎育郎氏の言葉を思いだしました。

行政視察

13、14、15日と長野県へ行政視察へ行ってきました。木曽福島町の森林施策、須坂市の街並み保存事業、松本市の文化ホールを主に視察、勉強してきました。

姫路市手柄にある姫路市文化センターは、昭和40年代に建設され老朽化、施設機能が時代に合わなくなっているなどの声が管理者、利用者などから出されています。全面改修をすれば、後20年は利用できるものの、20年後の再改修は難しいのではと見られています。全面改修した場合には約46億円かかると言われています。一方で、姫路駅東側のキャスティ21跡地のイベントゾーンを姫路市文化センター代替地とし、文化センターを新設で建て替えるべきとの声も出ています。ただし、新設にすれば施設の利用料が値上がりし利用者が利用しにくくなるのではとの声も出されています。

姫路市文化センターについては、「車で文化センターに行って、車でそのまま帰ってしまうので、地域経済への波及効果がない」という声もあり、集客施設としての立地条件に疑問の声も出ています。イベントゾーンであれば、姫路駅から徒歩圏内(約700m)という事もあり、施設利用者が駅前に繰り出し駅前活性化にも繋がるのではとの期待も寄せられています。一方で、姫路市はJR手柄新駅構想も打ち出しています。また、姫路市立動物園も平成30年までの移転が決定されていますが、移転先は決まっていません。姫路市文化センターの今後のあり方については、JR手柄新駅構想、動物園移転、イベントゾーンなどの問題が絡みます。もっともっと市民的な議論が必要に思います。

写真は、平成16年に約140億円かけて建設された「まつもと市民・芸術館」。市長選の争点にもなるほど、市民的な喧々諤々の議論の上に建設されたという事です。松本市は施設新設後も、ほとんど利用料の引き上げをしていません。写真にある1800席の大ホールの利用料が休日等全日利用で利用料が14万3千9百円。このレベルの施設としては、かなり低料金だと思います。利用率は約80%で、多くの市民芸術団体にも利用されているという事です。松本市は、市予算の約2%を文化費として計上し、文化の育成を採算面だけで考えるのではなく、市民全体で文化を育てるという気風をもっています。新設された豪華な施設であっても、市民団体が利用できなくなってしまうようでは意味がありません。圧巻の施設でした。

 

打越自治会役員・農区長に宮ヶ谷処分場不法投棄動画映像を見て頂きました。

12日(日)、打越集会所において、打越自治会役員、農区長の皆さんに宮ヶ谷処分場の不法投棄動画映像を見て頂きました。動画を見た自治会役員の皆さんは口々に「山特の不法投棄は新聞では知っていたが、まさかこんな事になっているとはな・・・」「許可更新などもってのほかや」「不法投棄されたものは全部撤去させなあかん」などと、皆さん怒りでいっぱいです。また、姫路市が動画映像の白煙状の気体について「土埃のようにも見える」と言って何ら調査をしていない事を伝えると「姫路市は何を考えとんや」と呆れ果てています。今後、打越自治会は姫路市に対し、処分場の徹底調査と、不法廃棄物の全量撤去を求めていく方向です。

今日の意見交換会には、谷川まゆみ市議、夢前町からは、子どもの未来を守る会の皆さんも参加されました。今後、打越・夢前の皆さんは、連携して情報交換も行い、不適正業者には厳しい処分を行政に求めていく事を確認しました。

夢前産廃学習会

9日、荒神山集会所で産廃問題学習会が開かれました。今日の学習会は、杉の内の若いお父さんやお母さん達で組織している「子どもの未来を守る会」が中心となって、荒神山の子ども会の皆さんを対象に開催されました。私もほんの少しスライドを使ってこの間の活動報告をさせて頂きました。これまでの活動は、各自治会間での連携はとれていたものの、子ども会での運動の連携は弱い部分があったようです。今後は子ども会間でも大いに連携をはかり運動を強めて行くが確認されました。今日の学習会には地元の議員さん2名も参加されました。

今日もお話ししましたが、私は学習会で必ず報告している事があります。それは、これまでブログ上でも繰り返し報告してきましたが、産廃問題の根本的解決はどこたにあるかということです。今、夢前町では産廃反対運動が頂点を迎え、様々な運動、学習会が展開されています。ただ、産廃問題の真の解決は、許認可権者の地方自治体や、産廃事業者を責め立てる事では解決しません。(もちろん行政の不作為や、産廃事業者の不法行為には厳しい姿勢で臨むことはいうまでもありません)当該地で建設できなくなれば、どこかで産廃処分場は建設されるわけです。

産廃問題の真の解決法は、産廃の多量排出元である大手企業が、廃棄物にならない物で製品を製造する、リサイクルできない物での製造を禁止する。といった法改正が不可欠だと思うのです。この20年間、産廃総量はほとんど変わっていません。しかし、最終処分量は産廃総量の22%から5%へと大幅に減少しています。これは、この20年間、全国津々浦々、数々の産廃反対運動がリサイクル法などの法整備を前進させてきた住民運動の成果です。

行政や産廃事業者のみを見ていては、産廃問題の根本的解決はありません。木を見て森を見ずという事になってしまいます。産廃の多量排出元である大手企業に規制をかける法改正こそ産廃問題の根本解決です。自分自身、改めて肝に銘じながら夢前から自宅までを帰ってきました。

宍粟市へ  

8日、朝から宍粟市議選の応援に。ご存知の通り宍粟市は木材を基幹産業とした街です。数年前に宍粟市では、木材の製材から加工、搬出までを一貫して担うセンターが完成し順調に運営がされています。間伐と搬出を行うことで補助金が出る仕組みを上手に活用し、センターの完成なども相まってここ数年、宍粟市の木材産業は活況を取り戻しつつあると聞きました。

8日の新聞報道で「遺族側控訴断念」と3年前の佐用町の大水害についての報道がありましたが、佐用町の大水害では荒れ果てた森林から間伐材が河川に大量に流れ出し欄干に引っかかり河川の流れ変え、被害を予想外に拡大させました。水害後の現地調査で流木の切り口を確認すると多くが間伐材であったという報告がされています。

合併後、姫路市は、広大な森林を有する都市となりましたが森林整備は大幅に遅れ、荒廃しています。姫路市は、宍粟市の森林施策から学び、佐用町の水害の教訓生かした森林整備を進めていくべきです。議会でも引き続き提案していきたいと思います。

五月晴れの鯉のぼり 今日の宍粟市は雲を見つける事のできないほどの快晴。

第35回 憲法を守るはりま集会

5月6日、毎年恒例となっている「憲法を守るはりま集会」が姫路市民会館で開催されました。

ご存知の通り、安倍自民党政権と維新の会などは、7月に行われる参院選挙で憲法改正を選挙戦の争点に掲げる見通しです。まずは、憲法96条を改正し改憲の発議要件を緩和し、その後間違いなく憲法9条の改正を狙ってくるでしょう。先日行われた元読売ジャイアンツの長島氏と松井氏への国民栄誉賞授賞式で、安倍総理が着ていたユニフォームの背番号は「96」です。笑えないパフォーマンスですが、彼らなりに憲法改正に対しては執念を持っています。というのも、戦後作られた自民党綱領は、抽象的文言の羅列ですが唯一具体的に書かれているのが「新憲法の制定を目指す」という文言です。戦後国民の力で守り続けてきた平和憲法9条が大きな岐路に立たされています。

世界の歴史を大きな流れで見た時、第一次世界大戦前は、力の強い国がすき放題に領土を侵略し拡張する時代でした。しかし、国連は、第一次世界大戦を経て侵略戦争を禁止するという世界の秩序を打ち出し、その後、第二次大戦を経て戦争一般を禁止するという世界のルールが作られました。私は、この方向こそ人類や社会の発展法則に適っていると思うのです。一見すると、歴史は戦争の繰り返しの様にも見えるし、北朝鮮や中国などの挑発行為を目の当たりにした時に「日本も軍隊を」「核武装を」と威勢のいい声も聞こえてきます。しかし、後者の考え方には人類の発展法則が全くみえません。紛争事は、話し合いと外交で、というのが人類が何百年かけて築き上げてきた世界のルールであり、ここにこそ人類社会の発展法則があるのではないでしょうか。憲法集会を弾みに憲法を守る大同団結で参院選に臨みます。

憲法を歌う市民合唱団

東京大学原子力工学科1期生の安斎育郎氏が「原発問題と憲法」と題して講演

安斎氏は講演の最後に憲法12条(この憲法は国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によってこれを保持しなければならない)を引き合いに、「水戸黄門やドラえもんといった公権力や不思議な力をもったロボットが国民を守ってくれるのではない、国民の主体的な不断の努力によってこそ、国民の自由や権利は守られる」と締めくくりました。

会場ロビーでは、夢前町の方達が産廃建設反対署名を集めました。