平和憲法9条守る力 姫路から強く大きく
18日、神戸地裁姫路支部で日本共産党姫路市議団に対する名誉毀損裁判が開かれました。原告(成臨興業・代表岩田孝成、同社前代表岩田慎也)と被告(日本共産党姫路市議団)双方からの準備書面提出が続いています。我々被告側からは新たな動画映像を提出しました。後日ブログ上でも公開します。
我々は以前から原告側に展開検査記録簿の提出を求めていたのですが、これまで原告側代理人弁護士は「警察捜査で展開検査記録簿を押収されているために提出できない。警察から書類が返還された時点で展開検査記録簿を提出する」という事でこれまで展開検査記録簿は裁判所に提出されませんでした。今回、我々が展開検査記録簿の提出を求めたところ原告側弁護士は「警察から押収された書類は全て返還されたが、その中にた展開検査記録簿がなかった。成臨興業㈱の現場責任者が言うには平成24年3月以前の展開検査記録簿は処分した。と言っている。次回の裁判で展開検査記録簿が処分された経緯を陳述書として提出する」と言うのです。これには驚きました。展開検査記録簿は5年間の保存が義務付けられています。我々の弁護士から言わせると「医師が患者のカルテを処分してしまったようなもの」と言います。傍聴者の皆さんも「滅茶苦茶やな・・・」と失笑されています。
安定型最終処分場では、処分場内に廃棄物が搬入された際に、廃棄物を全て広げて展開検査をし、安定5品目とそれ以外の廃棄物を目視で分別しなければなりません。安定型処分場では最も大切な作業が展開検査です。その、最も大切な作業である展開検査の記録簿を処分してしまったというのです。本当に処分してしまったのか、それともこれまで我々が指摘してきたように展開検査をしていなかったのか、次回裁判所に提出される陳述書に注目したいと思います。今日も20人近い夢前町の皆さんが傍聴に駆けつけて下さいました。本当にありがとうございました。
姫路総合法律事務所では裁判も運動の一つとして位置付けて下さっており、多くの傍聴者を希望されています。また、裁判終了後には必ず別室をとって裁判の経過報告や傍聴者からの質疑にも丁寧に応対して下さいます
経過報告をする正面左から竹嶋、石塚、園田の各弁護士(姫路総合法律事務所)
12日。姫路市議会、経済委員会で「大飯原発の一時停止を求める・・」請願が、創夢会、市民クラブ・民主党、公明党の賛成多数で審議未了となりました。審議未了とは、これ以上委員会では審議しないということです。
日本共産党は「昨年の夏、原発がなくても乗り越えられた事は関電も認めている。私たち、日本共産党は「即時原発ゼロ」を掲げているが、本請願は、大飯原発の安全性が確保されるまでの一時停止を求めている。原発賛成とか反対とかでなく、福島事故の過酷事故を思えば本請願の主旨は当然のこと。専門家からも大飯原発を一時停止しなければ十分な調査ができないという声もあがっている。審議未了は最悪だ。請願の採択を求める」等ととこれまでも主張してきましたが、今議会の経済委員会で賛成多数で審議未了となりました。
提出されていた請願
今期分から姫路市国民健康保険料が大幅に引き上げられました。姫路市から保険料納付書が届いてから先週金曜日には2人、今朝マンションの定例清掃時にも1人の方から「所得変わってないのに何で保険料上がってるんや。もう払われへんわ」という悲鳴の声が寄せられました。
国民健康保険会計は1980年代に国からの補助金が大幅に引き下げられて以降、その分の多くが被保険者の保険料に負担が転化されています。もともと、国保は自営業者、農業者、漁業者、年金者などが加入するために想定された保険ですが、今では若者の非正規労働者(企業が社会保険加入から排除している)や無職者などが多くを占めるようになっており、加入者の約9割が所得200万円以下となっています。しかも、会社勤めの方が加入されている社会保険料は所得に占める保険料の割合が7~8%程度なのに対し、国民健康保険料は所得に占める割合が10%を超え、尚且つ低所得者ほど負担割合が高くなっています。
そのため、保険料を滞納する被保険者が急増しています。新聞報道などでは、悪質な滞納者ばかりを報道しますが、実際は高すぎる保険料を支払う事ができないのが実情です。さらにひどい事に姫路市の場合、保険料を滞納した場合には保険証を取り上げてしまいます。以前に日本共産党姫路市議団が行った調査では、保険証を取上げられた世帯と保険証のある世帯との医療機関の受診率は1対80という結果がでました。私が議会でこの数字を示して「保険証取上げで受診抑制が起こっているのではないか」と問いかけましたが「そのような事が起こらないようにします」を繰り返すだけでした。憲法では健康で文化的な生活を保障しているわけですから、保険証の取上げで受診抑制が起こるような事があっては決してなりません。
日本共産党と住民運動の力によって高校生以下のいる世帯での保険証の取上げを辞めさせる事ができました。他都市では一般会計からの繰り入れで保険料を引き下げている自治体もたくさんあります。国民健康保険料の引き下げは多くの市民の切実な願いであり、私たち日本共産党市議団の大きな公約の一つです。高すぎる国民健康保険料の引き下げを求め議会でも住民運動でも引き続き力を尽くします。
本日16日は民商総会がありました。民商会員さんの多くが国民健康保険加入者です。国民健康保険相談会の呼びかけビラが今日の総会で配布されましたがまさにグットタイミングです。国保の事でお困りの方は是非相談会へ。
14日。参院選、知事選を目前にした日本共産党演説会が姫路市文化センターで開催されました。山下よしき参議院議員(党書記局長代行)、金田みねお県党国政事務所長、田中耕太郎憲法が輝く兵庫県政をつくる会代表幹事らがそれぞれ舞台から訴えました。メイン弁士の山下よしき参議院議員は「投機とバブルを煽るだけのアベノミクスはすでに制御不能となっている。働く人の所得を増やし、若者の雇用を安定させる、社会保障を充実させ現在と将来の不安を取り除くなど、実体経済を回復させてこそ日本経済は本格的な回復を始める。庶民ほど負担の重い最悪の不公平税制である消費税の増税ではなく、税の負担は、まずは大資産家や大企業からその力に応じて支払ってもらう。これが日本共産党の経済改革の提案です」と、迫力いっぱいに訴えると会場は大きな拍手に包まれました。
画面左から田中、山下、金田の各氏。
また前回の総選挙時の演説会に引き続き、産廃反対運動を通じてお知り合いになることができた夢前町住民の皆さんが、今回も大型バスを満員にして演説会にご参加下さいました。前回の総選挙演説会終了後には夢前地域で「赤に染まった夢前町、共産党演説会にバスを満車にして参加」などど日本共産党と地元住民、産廃反対運動を分断させる誹謗中傷ビラ、ネット配信が繰り返し流されました。そのような妨害にも屈することなく、今回も大型バスを満員にして演説会にご参加下さった皆さんに敬意と感謝の気持ちでいっぱいです。本当に心からのお礼を申しあげます。
演説会終了後ロビーで夢前町の皆さんと懇談。
山下参議院議員は、本日の演説会前に夢前処分場計画地を視察に行く予定になっていたのですが、東京都議選の絡みで急遽夢前視察が中止になった事を住民の皆さんに告げました。(3時過ぎに伊丹空港着、5時に中国道福崎ICに私が迎えに行く事になっていました)そして「安定型最終産廃処分場の欠陥については環境委員会に所属している我が党の市田忠義参議院議員が国会で繰り返し指摘し問題化してきている。住民の皆さんの声をしっかり国会に届けていく」と短時間ではありましたが夢前町住民の皆さんと懇談しました。私も引き続き住民の皆さんと力を合わせ、国、県、市も巻き込んで産廃建設計画を中止に追い込むまで力を尽くします。夜遅い時間の演説会となりましたが、ご参加下さった皆さん本当にありがとうございました重ね重ねですがお礼を申しあげます。
本日19時より姫路文化センターにおいて、日本共産党演説会を開催します。
弁士は 田中耕太郎 知事選予定候補
金田峰生 県党国政事務所長
山下よしき 参院議員 党書記局長代行
がお話します。各地域から無料バスも運行します。是非ご参加下さい。連絡先 079 288 4110
夢前町で産廃処分場計画を進めている夢前興産㈱が、代表取締役以下全ての取締役役員の入れ替えをしていた事が12日の姫路市議会経済企業委員会で明らかになりました。
夢前興産㈱は平成25年5月31日に代表取締役岩田慎也氏及び親族役員も含め、全ての役員を総入れ替えしています。同社の前監査役だった人物が新たに同社代表取締役に就任しています。
夢前興産㈱の登記簿を確認すると、株式譲渡制限に関する規定が変更されています。
同社の以前の規定では「株式の譲渡は取締役の承認を受けなければならない」とあったものが、今回の変更で「株式の譲渡は会社の承認を受けなければならない」と変更されています。現取締役の同社に対する影響力が以前の取締役と比較すると低下している事が推測されます。
例えば、廃掃法に関わる「行政処分の指針」では、欠格要件に該当するような者が法人の役員などを退いたとしても、実質的に法人を支配する立場にあればその法人は欠格要件に該当するとなっています。役員を退いた者が法人の一定比率以上の株式を保有している場合等がそうです。行政には慎重で厳格な審査が求められます。
現在、夢前興産㈱は県に対し林地開発申請を提出しており、林地開発に一定の見通しが立てば廃棄物処理施設建設の申請を姫路市に提出する見通しです。
これで、夢前町庄司谷で産廃計画を進めてきた事業者及び代表取締役は、当初の成臨興業㈱代表岩田慎也氏から夢前興産㈱代表岩田慎也氏へ、そして今回は夢前興産㈱前監査役が新たな代表として夢前町での産廃処分場建設を進めていくという事になります。地元住民の不信は増すばかりです。
夢前町庄司谷の処分場計画地は、国土問題研究会の調査によって「処分場として不適格な場所である事は明確」と指摘されている土地です。どんな事業者であれ不適切な地での産廃処分場建設を認めるわけにはいきません。