大手鉄鋼所内アスベスト飛散問題について

約6ヶ月前、「市内にある大手鉄鋼事業所内建屋解体現場で、アスベストを含む解体現場であるのに何ら対策をとらないまま解体作業を行い現場にアスベストが飛散している」旨の情報が党市議団に寄せられました。この間、共産党による情報提供によって労働基準監督署、姫路市などが現場立入調査を行うなどし、一部に不適切な処置が確認されたとして事業所を指導しています。しかし、通報内容にある意図的な「アスベスト含有建屋無届解体」というところにまで労基署の調査は及んでいません。2日午後、金田みねお県党国政事務所長らと3回目となる労基署訪問をし、新たな情報提供を行いました。

アスベスト曝露問題では、曝露後数十年して症状が出るなどし、今尚多くの労働者が苦しんでいます。当該事業所には、自他ともに認める鉄鋼業界のリーディングカンパニーとしての責任が問われています。

 

全会派・議員一致で「中学3年生までの子ども医療費無料化を求める」請願を採択

2日、姫路市議会最終日に「中学3年生までの子ども医療費無料化を求める」請願・意見書が全会派・議員一致で採択・可決されました。共産党議員団のみが請願紹介人となって、全会派・議員一致で採択された請願はおそらく初めてではないでしょうか。若い父母らの粘り強い運動が議会を動かした画期的な成果です。姫路市当局は「子ども医療費助成拡大を検討する」とこれまでにない前向きな答弁をしています。しかし、中学3年生まで助成対象範囲を拡大するのか、所得制限を設けるのか設けないのか等、具体的な内容については検討中という事で言及していません。下記新聞記事でもある様に、所得制限を設けた場合で新たに7億円、所得制限を設けない場合でも10億円です。ちなみにパナソニック姫路工場1社に対しては、6年間で80億円もの巨額の市税が投入されます・・。たつの市など県内7市町では所得制限を設ける事なく中3までの子ども医療費無料化を実施しています。過去最高にまでなった子どもの貧困率対策と併せ、少子化対策・子育て世代支援対策として所得制限を設けない子ども医療費助成拡大に向け引き続き住民運動と力を合わせて議会論戦でも頑張ります。

残念ながら、どの世論調査でも過半数以上の国民が反対している「集団的自衛権行使容認の閣議決定を撤回し、立法化しないことを求める意見書について」、また「所得税法56条を廃止し、中小業者の自家労賃を必要経費して認める事を求める意見書について」の請願は、共産党議員団と、無所属議員1名が採択を求めましたが、自民、公明、民主などによって不採択とされました。

英賀保小学校運動会

27日、地元の英賀保小運動会に来賓としてご招待して頂きました。運動会で盛り上がるのが、各クラス健脚選抜で行われるクラス対抗リレーではないでしょうか。5、6年生のクラス対抗リレーは、100m毎にバトンタッチされます。教員選抜チームも5・6年生クラス対抗リレーに参加しますが、教員選抜チームは特別ルールで50m毎にバトンタッチを行います。それでも5・6年生の健脚自慢にはかなわず最下位です・・。1・2年生のかわいらしい小さな子ども達が4~5年後には先生方より早くトラックを駆け抜けるのですから、子ども達の成長には驚くばかりです。

28日、日本共産党安室後援会総会に出席しご挨拶させて頂きました。日本共産党後援会は、党員以外にも多くの党支持者の方達で組織されている団体で、定期的に後援会ニュースを発行するなど、党の政策・活動を後援会員にお知らせし党と市民を結ぶ重要な役割を果たして下さっています。「共産党頑張れ!」と思っておられる方は是非とも後援会への入会をお待ちしております。今日の総会には、杉本県議、谷川市議も参加されました。

兵庫県議会で大問題となっている政務活動費問題について報告する杉本県議。

請願書が全会一致で採決された子ども医療費無料化について報告する谷川市議

 

姫路市・花崗岩分布図

8月に広島市安佐地区で起きた土石流災害は数十人の死者を出す大変痛ましい災害となりました。安佐地区で土石流災害を誘発した要因として、時間雨量100mmを越える記録的集中豪雨であったこと、地形が扇状地であり土石流が起こりやすい地形であったこと、さらに地質が花崗岩で風化が進み「まさ土」状態となっており水を含み脆くなっていたと言われています。その上に宅地開発によって森林造成を行っていました。土石流を引き起こす全ての悪条件が重なり合っていたとも言われています。お亡くなりになられた方に心よりお悔やみ申し上げます。

姫路市地質図を見ると花崗岩分布はほとんどありませんが、青山、飾東、家島町男鹿島の3箇所に花崗岩でできた山林があります。青山地域を調べて見ると花崗岩山林の直ぐ麓は宅地開発がされ住宅密集地が広がっており、県が指定する山腹崩壊地域とも重なり合っています。しかし、姫路市が作成する土砂災害ハザードマップでは、この地域は土砂災害危険地域に指定されていません。兵庫県、姫路市は今回の広島市安佐地区での土石流災害を教訓に、花崗岩地域の風化進行状況などの地質調査を行い、住民に正確な情報を提供する事が求められます。

姫路市地質図(紫色が花崗岩)

広島市地質図

 

県会・市会連名政策ポスターが仕上がりました。

県会・市会連名政策ポスターが仕上がりました。本会議・委員会質疑を終え、今週は、荒川、野里、豊富、別所、峰相、飾磨、網干、大津地域を県会・市会報告を兼ねて訪問。改めて姫路市の広さを感じています。これから県会・市会連名ポスターを一気に貼り出します。

「エコパークあぼし事故被害者を支援する会」総会

23日、姫路市自治福祉会館で「エコパークあぼし爆発事故被害者を支援する会」総会が開催されました。約4年前に起こったエコパークあぼし爆発事故では、数名の工事従業者が重傷を負いました。しかし、工事を発注した姫路市も、元請会社の神埼組も「自分達に爆発事故の責任なない」として、約3年もの間、事故被害者への補償を行ってきませんでした。事故被害者らは仕事もできない体になり、貯蓄も使い果たし、止むに止まれず姫路市と神崎組両者を被告として損害賠償を求める訴訟を提起しました。本年6月裁判所は姫路市と神崎組に対し「両者の過失割合は今後の裁判で決するとして、とりあえずは事故被害者の補償を両者でしてはどうか」と和解案を提示し、両者折半での和解案が成立しました。

今日の総会には被害者の方も参加されていましたが、金銭補償はされたものの事故の後遺症で未だ社会復帰はできていないという事です。「支援する会」は事故後、市役所前で11回のビラ配布、520通のはがきを姫路市、神崎組に郵送し被害者への補償を求めてきました。原告弁護団の竹嶋健治弁護士は「支援する会の運動と議会論戦が後押しとなって、裁判所の和解案が成立した」と弁護団を代表して報告しました。大脇市議は、爆発事故直後に被害者の入院する病院を探し出し、お見舞いも兼ねて勤める会社、居住地も違う被害者を繋ぎ「支援する会」を結成し、議会でも繰り返し被害者への補償を求めてきました。今日の報告会では、これまでの運動の経緯を涙ながらに報告し、支援者へお礼の言葉を述べました。被害者には金銭補償はされたものの、心身ともに深い傷は残ったままであり社会復帰はまだまだこれからです。また、多数の重傷者を出した業務上過失責任についても未だ警察捜査がされている最中です。警察は過失責任を一刻も早く明らかにし、発注者である姫路市には今後このような事故を2度と繰り返さないための対策が求められます。

総会2部では、食事なども用意されこれまでの運動を労う懇親会も開催されました。

午後からは、毎月恒例の「戦争する国づくりストップ!はりま共同行動」宣伝が姫路駅ピオレ前で行われました。姫路市議会総務委員会は「集団的自衛権行使容認撤回を求める請願書」に対し、採択を求める共産党議員団と無所属議員1名を除き、全ての会派によって不採択としました。しかしこの間、子ども医療費無料化、エコパーク爆発事故被害者補償など当初は議会でも少数派だった事案を運動の力と議会論戦で切り開いてきました。集団的自衛権行使容認反対、戦争する国づくり許すなの声は世論調査でも過半数を超えています。引き続き平和憲法9条を守り生かす運動を粘り強く広げます。

来年4月に市政に挑む、苦瓜かずしげ氏、村原もりやす氏、森ゆき子市議もマイクを持って訴えました。