加西市大規模不法投棄について調査

21日付けブログでもご報告しましたが、成臨興業㈱前代表の岩田慎也氏が平成17年頃から平成19年頃までの約2年間にわたり、兵庫県加西市にある造成地に8000㎥(10トンダンプ約1000台分)もの大規模不法投棄をしていた事が明らかになりました。

杉本県議と共に22日は兵庫県本庁(神戸市)へ聞き取り、23日は加西市の不法投棄現場へ調査に行ってきました。今回の不法投棄事案は不可解な事が多くまだまだ調査を進めていかなくてはいけません。ただ、2日間の調査を通じて現段階で明らかになった事は、不法に投棄された産業廃棄物が未だに完全に徹去されていないという事です。ご存知の通り、成臨興業㈱前代表の岩田慎也氏は、夢前興産㈱という新しい会社を立ち上げ、現在は夢前町で国内最大規模の産廃建設計画を進めている人物です。大規模不法投棄を行い、その徹去さえ未だ完了していない人物に産廃処分場を新たに建設する資格はありません。これまで、岩田慎也氏から夢前町での産廃建設許可申請を受け付けてきた姫路市、兵庫県の責任も問われます。

22日、兵庫県庁で聞き取り

23日、土地所有者の許可を得て加西市にある不法投棄現場へ入れて頂きました。平成20年不法投棄発覚直後は、写真にある全体に不法投棄がされていて、目もあてられない様な状態だったそうです。現在は、撤去がほぼ完了しているものの写真にあるような、木くずやガレキなどが未だに散在している状態です。今日も2名の作業員が廃棄物と土砂の分別作業を行っていました。

成臨興業㈱前代表 過去に8000㎥(10トンダンプ1000台以上)の不法投棄をしていた事が明らかに

21日。成臨興業㈱前代表の岩田慎也氏が平成17年4月から平成19年12月までの約2年8ヶ月間にわたり、兵庫県加西市の土地造成地に廃棄物混じりの土砂を不法に投棄していた事が明らかになりました。

日本共産党姫路市議団が開示請求した資料によると、土地所有者である造成事業者側は「平成17年6月に残土中に廃棄物の混入を認めるが、成臨興業㈱からの強い搬入継続依頼により平成19年12月まで搬入が継続した。この間、合計14、640㎥の廃棄物混入土砂を受け入れし、このうち、8,000㎥が廃棄物と推定される」と述べています。10トンダンプ1台分の積載容量は約6~8㎥と言われていますから、廃棄物だけでも10トンダンプにすると約1000台分もの不法投棄が行われていたという事になります。成臨興業㈱が管理運営する姫路市打越にある宮ヶ谷最終処分場から、廃棄物混じりの土砂が意図的に、兵庫県加西市の造成地に不法投棄されていたということです。

不思議なことは、これだけの大規模不法投棄事案にも関わらず、兵庫県や姫路市から行政処分命令が何ら出されていない事です。さらに県職員が2~3週間前に加西市の造成地に撤去確認に行ったところ廃棄物がまだ残っていたというこです。兵庫県・姫路市に対して「これだけの大規模不法投棄にも関わらず何ら処分命令が出されていないのはなぜか?兵庫県と姫路市のどちらが処分を出す立場にあるのか?ただちに刑事告発をすべきではないのか?」等々問いただしてもまともな返事が返ってきません。現在、文章での回答を兵庫県、姫路市に求めています。

成臨興業㈱前代表の岩田慎也氏は夢前町で国内最大規模の産廃建設計画を進めている人物です。大規模不法投棄を行い、しかもその撤去さえもまだされていないと県職員は報告しています。不法投棄、不適正処理を繰り返している人物に、姫路市民3万世帯の貴重な水道水源である夢前川上流に産廃建設計画を認めるわけにはいきません。

公開された情報の一部を添付します

 

姫路駅前で街頭宣伝

15日(土)姫路駅前で、日本共産党労働者後援会、杉本県議、大脇市議と一緒に街頭宣伝を行いました。橋下大阪市長による「慰安婦制度は必要だった」「米軍はもっと風俗の活用を」という一連の暴言について大きな怒りが広がっています。また、安部首相は、日本共産党の井上さとし参院議員の国会質問に対し、橋下発言を否定せず、侵略戦争を美化する態度を取り続けています。橋下発言は「女性の尊厳を最悪の形で侵害し、男性の尊厳をも侵害する発言。日本国内はもちろん、世界中から非難の声が上がっている。許される発言ではない。ただちに市長の辞任を」との日本共産党の街頭からの訴えに多くの方がビラを受け取って下さいました。

4月末に新しくオープンしたピオレ前で

山電姫路駅前では「夢前町の自然を愛する会」の皆さんが産廃建設反対署名を集めておられたので、私もハンドマイクで1時間程度、杉本県議と交代で「夢前川は市民3万世帯の貴重な水道水源になっている。夢前町だけの問題ではない。貴重な水道水源である、夢前川上流に危険な産廃処分場建設を認めさせてはいけません。」と訴えさせて頂きました。特に多くの若い方が署名に協力してくれる姿には、こちら側も力をもらいました。「会」は来週も再来週も土日13時から15時の時間で署名活動を行う予定です。多くの皆さんの署名へのご協力をお願いします。

産廃反対署名 11万9千5百筆

16日、夢前町の自然を愛する会の総会が開催されました。総会の報告で、この間の姫路駅前、芝桜祭りで集めた署名数などが報告され、累計で約11万9千5百筆の署名になったという事です。姫路駅前、芝桜祭りで署名集めに回られた方の顔は真っ黒に日焼けしています・・。引き続き、署名集め、科学的調査、行政交渉などを強めて行く事が確認されました。

また、今日は総会の中である方が「署名集めに協力した自治会長が、署名集めに協力したのに、自然を愛する会から礼の一言もない。と言われた」という発言をされました。
それに対して、「自分達の事やろ、何を言うとんや!」と、不断は温和な方が一渇されていました。
全くその通りだと思います。「国民の自由や権利は、国民自身の不断の努力によって保たなければならない(憲法12条)。水戸黄門などの公権力や、ドラえもんの様な不思議な力をもったロボットが国民を守ってくれるわけではない」と。言われた憲法集会での安斎育郎氏の言葉を思いだしました。

行政視察

13、14、15日と長野県へ行政視察へ行ってきました。木曽福島町の森林施策、須坂市の街並み保存事業、松本市の文化ホールを主に視察、勉強してきました。

姫路市手柄にある姫路市文化センターは、昭和40年代に建設され老朽化、施設機能が時代に合わなくなっているなどの声が管理者、利用者などから出されています。全面改修をすれば、後20年は利用できるものの、20年後の再改修は難しいのではと見られています。全面改修した場合には約46億円かかると言われています。一方で、姫路駅東側のキャスティ21跡地のイベントゾーンを姫路市文化センター代替地とし、文化センターを新設で建て替えるべきとの声も出ています。ただし、新設にすれば施設の利用料が値上がりし利用者が利用しにくくなるのではとの声も出されています。

姫路市文化センターについては、「車で文化センターに行って、車でそのまま帰ってしまうので、地域経済への波及効果がない」という声もあり、集客施設としての立地条件に疑問の声も出ています。イベントゾーンであれば、姫路駅から徒歩圏内(約700m)という事もあり、施設利用者が駅前に繰り出し駅前活性化にも繋がるのではとの期待も寄せられています。一方で、姫路市はJR手柄新駅構想も打ち出しています。また、姫路市立動物園も平成30年までの移転が決定されていますが、移転先は決まっていません。姫路市文化センターの今後のあり方については、JR手柄新駅構想、動物園移転、イベントゾーンなどの問題が絡みます。もっともっと市民的な議論が必要に思います。

写真は、平成16年に約140億円かけて建設された「まつもと市民・芸術館」。市長選の争点にもなるほど、市民的な喧々諤々の議論の上に建設されたという事です。松本市は施設新設後も、ほとんど利用料の引き上げをしていません。写真にある1800席の大ホールの利用料が休日等全日利用で利用料が14万3千9百円。このレベルの施設としては、かなり低料金だと思います。利用率は約80%で、多くの市民芸術団体にも利用されているという事です。松本市は、市予算の約2%を文化費として計上し、文化の育成を採算面だけで考えるのではなく、市民全体で文化を育てるという気風をもっています。新設された豪華な施設であっても、市民団体が利用できなくなってしまうようでは意味がありません。圧巻の施設でした。

 

打越自治会役員・農区長に宮ヶ谷処分場不法投棄動画映像を見て頂きました。

12日(日)、打越集会所において、打越自治会役員、農区長の皆さんに宮ヶ谷処分場の不法投棄動画映像を見て頂きました。動画を見た自治会役員の皆さんは口々に「山特の不法投棄は新聞では知っていたが、まさかこんな事になっているとはな・・・」「許可更新などもってのほかや」「不法投棄されたものは全部撤去させなあかん」などと、皆さん怒りでいっぱいです。また、姫路市が動画映像の白煙状の気体について「土埃のようにも見える」と言って何ら調査をしていない事を伝えると「姫路市は何を考えとんや」と呆れ果てています。今後、打越自治会は姫路市に対し、処分場の徹底調査と、不法廃棄物の全量撤去を求めていく方向です。

今日の意見交換会には、谷川まゆみ市議、夢前町からは、子どもの未来を守る会の皆さんも参加されました。今後、打越・夢前の皆さんは、連携して情報交換も行い、不適正業者には厳しい処分を行政に求めていく事を確認しました。