夢前産廃学習会

9日、荒神山集会所で産廃問題学習会が開かれました。今日の学習会は、杉の内の若いお父さんやお母さん達で組織している「子どもの未来を守る会」が中心となって、荒神山の子ども会の皆さんを対象に開催されました。私もほんの少しスライドを使ってこの間の活動報告をさせて頂きました。これまでの活動は、各自治会間での連携はとれていたものの、子ども会での運動の連携は弱い部分があったようです。今後は子ども会間でも大いに連携をはかり運動を強めて行くが確認されました。今日の学習会には地元の議員さん2名も参加されました。

今日もお話ししましたが、私は学習会で必ず報告している事があります。それは、これまでブログ上でも繰り返し報告してきましたが、産廃問題の根本的解決はどこたにあるかということです。今、夢前町では産廃反対運動が頂点を迎え、様々な運動、学習会が展開されています。ただ、産廃問題の真の解決は、許認可権者の地方自治体や、産廃事業者を責め立てる事では解決しません。(もちろん行政の不作為や、産廃事業者の不法行為には厳しい姿勢で臨むことはいうまでもありません)当該地で建設できなくなれば、どこかで産廃処分場は建設されるわけです。

産廃問題の真の解決法は、産廃の多量排出元である大手企業が、廃棄物にならない物で製品を製造する、リサイクルできない物での製造を禁止する。といった法改正が不可欠だと思うのです。この20年間、産廃総量はほとんど変わっていません。しかし、最終処分量は産廃総量の22%から5%へと大幅に減少しています。これは、この20年間、全国津々浦々、数々の産廃反対運動がリサイクル法などの法整備を前進させてきた住民運動の成果です。

行政や産廃事業者のみを見ていては、産廃問題の根本的解決はありません。木を見て森を見ずという事になってしまいます。産廃の多量排出元である大手企業に規制をかける法改正こそ産廃問題の根本解決です。自分自身、改めて肝に銘じながら夢前から自宅までを帰ってきました。

宍粟市へ  

8日、朝から宍粟市議選の応援に。ご存知の通り宍粟市は木材を基幹産業とした街です。数年前に宍粟市では、木材の製材から加工、搬出までを一貫して担うセンターが完成し順調に運営がされています。間伐と搬出を行うことで補助金が出る仕組みを上手に活用し、センターの完成なども相まってここ数年、宍粟市の木材産業は活況を取り戻しつつあると聞きました。

8日の新聞報道で「遺族側控訴断念」と3年前の佐用町の大水害についての報道がありましたが、佐用町の大水害では荒れ果てた森林から間伐材が河川に大量に流れ出し欄干に引っかかり河川の流れ変え、被害を予想外に拡大させました。水害後の現地調査で流木の切り口を確認すると多くが間伐材であったという報告がされています。

合併後、姫路市は、広大な森林を有する都市となりましたが森林整備は大幅に遅れ、荒廃しています。姫路市は、宍粟市の森林施策から学び、佐用町の水害の教訓生かした森林整備を進めていくべきです。議会でも引き続き提案していきたいと思います。

五月晴れの鯉のぼり 今日の宍粟市は雲を見つける事のできないほどの快晴。

第35回 憲法を守るはりま集会

5月6日、毎年恒例となっている「憲法を守るはりま集会」が姫路市民会館で開催されました。

ご存知の通り、安倍自民党政権と維新の会などは、7月に行われる参院選挙で憲法改正を選挙戦の争点に掲げる見通しです。まずは、憲法96条を改正し改憲の発議要件を緩和し、その後間違いなく憲法9条の改正を狙ってくるでしょう。先日行われた元読売ジャイアンツの長島氏と松井氏への国民栄誉賞授賞式で、安倍総理が着ていたユニフォームの背番号は「96」です。笑えないパフォーマンスですが、彼らなりに憲法改正に対しては執念を持っています。というのも、戦後作られた自民党綱領は、抽象的文言の羅列ですが唯一具体的に書かれているのが「新憲法の制定を目指す」という文言です。戦後国民の力で守り続けてきた平和憲法9条が大きな岐路に立たされています。

世界の歴史を大きな流れで見た時、第一次世界大戦前は、力の強い国がすき放題に領土を侵略し拡張する時代でした。しかし、国連は、第一次世界大戦を経て侵略戦争を禁止するという世界の秩序を打ち出し、その後、第二次大戦を経て戦争一般を禁止するという世界のルールが作られました。私は、この方向こそ人類や社会の発展法則に適っていると思うのです。一見すると、歴史は戦争の繰り返しの様にも見えるし、北朝鮮や中国などの挑発行為を目の当たりにした時に「日本も軍隊を」「核武装を」と威勢のいい声も聞こえてきます。しかし、後者の考え方には人類の発展法則が全くみえません。紛争事は、話し合いと外交で、というのが人類が何百年かけて築き上げてきた世界のルールであり、ここにこそ人類社会の発展法則があるのではないでしょうか。憲法集会を弾みに憲法を守る大同団結で参院選に臨みます。

憲法を歌う市民合唱団

東京大学原子力工学科1期生の安斎育郎氏が「原発問題と憲法」と題して講演

安斎氏は講演の最後に憲法12条(この憲法は国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によってこれを保持しなければならない)を引き合いに、「水戸黄門やドラえもんといった公権力や不思議な力をもったロボットが国民を守ってくれるのではない、国民の主体的な不断の努力によってこそ、国民の自由や権利は守られる」と締めくくりました。

会場ロビーでは、夢前町の方達が産廃建設反対署名を集めました。

第84回西播地域メーデー

1日、全労連系の西播労連などを中心とした西播地域メーデが姫路シロトピア公園で開催されました。

メーデー宣言より一部抜粋

働く仲間の皆さん、市民の皆さん。2000年代を通じ、日本の労働者の賃金は減少し続けてきました。不安定で劣悪な労働条件を強制される非正規労働者も増加し続けました。労働者の状態悪化が国内消費を縮小させ日本は成長しない国になりました。一部の大金持ちと大企業に富が集中し、格差と貧困が拡大し続けています。大企業が元気になっても、労働者の雇用は安定せず、所得も増えず、地域経済も活性化しませんでした。財界やマスコミがこぞって持ち上げる「アベノミクス」はさらなる格差社会を突き進んでいます。私たちはいつでも、どこでも、誰でも時給1000円以上を求めています。均等待遇を求めています。下請け単価の切り下げに反対しています。大企業の莫大な内部留保の社会的還元を求めています。まともに働く事が報われる社会をめざし、日本トムソンと日本化薬の派遣切りの闘いはマツダ派遣切り山口地裁でやっと司法の壁に風穴をあけました。私たちは、まともに働き暮らせる社会の実現を目指します。

集会後は「賃金を上げろ」「憲法改正反対」「原発を止めろ」「TPP反対」など元気よくシュプレヒコールを上げながら姫路駅までデモ行進。

 

産廃問題で連日専門家が来姫

29日(月)

昨年7月に夢前町産廃処分場計画地周辺を現地調査し「浄水場への汚水流入が予想される」「処分場計画地として不適格な場所である事は明確」と調査検討書で指摘した地質、地層、水質などの専門家集団である国土問題研究会が再度夢前町へ現地調査に来られました。昨年の調査以降、地元住民と国土問題研究会の間では数十人が参加するメーリングリストを構築し連日にわたり意見・情報交換を行い、前回の調査検討書では不十分であった課題などを双方で出し合い、課題解決のための今回の調査となりました。今後、長期間にわたる広範囲で詳細な地元住民挙げての調査が始まります。

30日(火)

今日は、千葉工業大学助教の八尋信英先生が2回目となる宮ヶ谷最終処分場周辺調査に来られました。八尋先生は全国各地で起こっている産廃処分場計画に対する住民訴訟に関わってこられ化学的見地からの意見書などを多数執筆されている産廃問題のスペシャリストです。宮ヶ谷周辺調査でも、詰め将棋を一手一手打ち込んでいくような理詰めの調査をされます。現在、日本共産党姫路市議団は成臨興業㈱と前代表である岩田慎也氏から名誉毀損で提訴され、裁判が進んでいます。これまで、原告側は我々が公開した不法投棄動画映像の白煙状の気体について「土埃である」と断定して提訴をしていましたが、前回の準備書面では、さすがにあの動画映像を見せつけられて「土埃である」とは言えなくなり、現在では「土埃と水蒸気である」と言っています。これであの動画映像を見て「土埃のように見える」と言って何ら調査をしないのは姫路市のみという事になりました。八尋先生はこの論争にも大いに物申す化学的知見を持っておられます。宮ヶ谷周辺調査の結果報告が待たれます。

共産党姫路市議団の担当弁護士の一人である竹嶋弁護士も宮ヶ谷周辺調査に同行して下さいました。

夢前産廃問題で、専門家の支援者は北は北海道から南は九州にまで広がっています。最終処分場としては不適格な場所に、処分場を運営するにはあまりにも不適格な人物に処分場計画を認めるわけにはいきません。運動の輪をさらに一回り二回り広げ、夢前町での処分場建設計画を撤回させるまで私たち日本共産党も全力で頑張ります。

湯浅誠氏 人権と権利

派遣村村長で、元内閣参与、湯浅誠氏のFB投稿をそのままアップします。湯浅氏の講演はこれまでも何回か聞きに行った事がありますが、力まず自然体で、尚且つ論理的で説得力のある聞き手にとって大変心地よい講演をされます。

湯浅誠

生まれてこの方、どうしようもない怠け者で、人を平気で裏切り、子どものときは他の子をいじめ、大人になってはギャンブルに興じ、周囲に被害を及ぼし続ける。そんな人間でももっているのが「人権」。ちゃんとしてる人がちゃんとしてることの報いとして提供してもらえるものは、「報酬」「対価」であって「人権」ではない。
「義務を果たさずに権利を主張するな」「権利の上にあぐらをかくな」の「権利」は民法上の請求権などで「人権」ではない。人権は、すべての人間があぐらをかくもの。義務を果たす対価としてではなく持っているもの。だから「天賦」と言った。
これは感覚的にはわかりにくい。「西洋かぶれ」と言われるが、西洋人だって感覚的にはわからないんじゃないかと思う。だから「普遍的理念」といったりするんだろう。わざわざ「神聖不可侵」と強調するんだろう。
何を「人権」に含めるかは議論があっていい。でも人権を丸ごと一般的権利みたいに貶めるのはやめたいし、やめてもらいたい。
現政権は「民主主義や人権などの価値観を共有する国との連携を深める価値観外交」を展開している最中だから、きっと前総裁時代につくられた自民党憲法改正草案を見直すんだろう。価値観外交を展開している本人が、瑞穂の国の価値観は西洋とは違う、では話にならない。
先日のシンポで最後に言おうとして、時間がなくて言えなかったこと、でした。